ジャニーズ「SMAP解散」報道に見る部外者の受け止め方|やまもといちろうコラム (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

一般常識の通用しない芸能界

 文字通り同族経営の3ちゃん会社(ジャニーちゃん、メリーちゃん、ジュリーちゃん)であったとするならば、どこぞ若いころ社会科で習った3ちゃん農業の世界がいま再び蘇るわけであり、いわば昭和封建制みたいな感じがするのです。大丈夫なのでしょうか。

3ちゃん農業

 また、一部報道では一番稼げる人の事務所残留を決定付けたのは、苦労も良く知る「嫁」であったとも伝えられています。

【SMAP解散騒動】キムタク残留の裏に妻・工藤静香の“暗躍”

 まさかの「嫁ブロック」。そう、それは転職において大企業に見切りをつけ、夢のある脱サラやベンチャー企業転進を阻む、子供を抱えた嫁の「現実主義」が織り成す愛憎そのものであります。

 あなた、ジャニーズ出てやっていけるの?

 いやー、それも単なる女性ではなく、あの工藤静香が嫁であり、業界の現実も良く知っている人が「いくらマネージャーに世話になったからといって、会社を裏切る形でマネージャーについていって独立しても先がない」と、冷静に、というか冷酷に見極めているのでありましょうか。恐ろしい恐ろしい。やはり持つべきものは家族であります。

 もちろん、打って出たら出たで浮かぶ瀬もあれと飛び出すことも手なのでしょうが、SMAPの中で一番稼げる自分が残るのと出るのとどちらが良いか、筋論も営業も仁義もすべて考えた上でのことなのでしょう。

 そうなると、折り合いの悪くなったマネージャーが諸般事情を考えてお騒がせしたことを踏まえ腹を切るしかない、自分だけが退職するという形で、辞める他ないというのも仁義の切り方であります。そして、最後は飯島マネが新潮で手記を書いたり、芸能系ご意見番として個人として生き残る道を選ぶ。ジャニーズはそこを譲歩して引き続き威厳を保つ。そういう落としどころなんでしょうか。やっぱりジャニーズは凄いですよ、と思うわけでありますね。

 凄いなあ芸能界。一般常識がほとんど通用しないところが。年の最初から、面白い物を見させていただきました。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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