SMAP解散の経済損失636億円!? 政界にまで広がり大混乱

「対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい」
2015年1月、「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューで、こう発言したメリー喜多川氏(89)。しかも、SMAP担当の飯島マネジャーを呼びつけ、記者の目の前で言い放ったのだ。
「ジャニーズ事務所にSMAPは不要だ」
ともとれるこの発言から1年。今年1月、木村拓哉(43)をのぞくSMAP4人がジャニーズ事務所を退所、SMAP解散と連日報道され、社会問題にまで発展している。
SMAPが解散するということ
SMAP解散報道の余波は、ファンのみならず政財界にも広がっている。
SMAPが「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援役に就任していたこともあり、遠藤利明五輪相(65)は2日にわたって会見でSMAPに触れ、「解散してほしくない」と語っている。
また、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で共演経験もある石破茂地方創世担当相(58)も、15日午前の記者会見で、
「あの5人がそろって発揮するあの持ち味に、多くの国民が共感している」
「続けられたらいいと思う」
と、SMAP解散に反対の声を上げた。
そして、関西大学の宮本勝浩名誉教授(71)は、SMAP解散で失われる経済効果を試算し、その額636億円とはじき出した。すでに、デビュー25周年の5大ドームツアーは現在白紙になっており、このままいけば、それだけで120億円の巨額損失が出ることが確定している。
渦中のSMAPだが、1月14日、草なぎ剛(41)主演ドラマ『スペシャリスト』(テレビ朝日系)がスタートした。初回の視聴率は、脅威の17.1%で世間の関心の高さがうかがえる。さらに、ドラマの宣伝のために生出演した同局の番組『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』『ワイド!スクランブル』では、軒並み視聴率を上げる結果となった。騒動が影響しているのは言わずもがなだが、改めてSMAPの底力を見せつけられた。
メリー氏は、「4人のメンバーは絶対に芸能界で仕事をさせない」と激怒したと報じられている。そして事務所残留を決めた木村を英雄化して、他のメンバーを裏切り者としメディアから消したがっていた。しかし、この草なぎの高視聴率は想定外だろう。さらに今回の報道で、メリー氏の世間的評価は地に落ちた。
「老害のせいで、スマップが解散させられるんだよね?」
「今回のニュースをトータルで考えたら、メリー喜多川こそジャニーズやめろよ」
と、批判が集中。逆に、
「飯島室長復帰嘆願の署名運動をやろう」
「飯島さん頑張って!」
と、今回対立軸となっている飯島マネージャーへの同情がよせられ始める結果となった。
一部報道では、「SMAPはジャニーズでやるから心配ない。飯島は許さない」と、勝利宣言をしたとされるメリー喜多川。今後、メリー氏がSMAPをどう扱うのか、正式な発表がまたれる。
(文/タナカアツシ)