【SMAPが緊急生放送】”メンバーの位置関係”から読み解くグループの行方

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何一つ疑問には答えていない?
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芸能記者・阿蘭澄史のコラム「芸能人は因果な商売である」

 解散騒動の渦中にあるSMAPが18日、自らの冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で緊急生放送として、メンバー5人揃って視聴者に謝罪した。冒頭では残留派と目されていた木村拓哉(43)が「(このままでは)空中分解になり兼ねない状態だと……」として口火を切り、メンバーの稲垣吾郎(42)、香取慎吾(38)、中居正広(43)の順でこの騒動で世間を騒がせたことを謝罪した。

■キムタクがセンターに位置した意味

 しかし、ここまでは誰も具体的なことは明言せず、「解散しない」「分裂しない」といったファンを安心させるような“意思表示”はされなかった。しかし、最後の草なぎ剛(41)になって急転し、コメントが具体性を帯びたものになった。草なぎは、今回の“この場”は、木村の働きかけで「ジャニーさんの許しを得て、この場に立てている」とはっきり名言したのだ。これは何を意味するのか。

 唯一の残留派である“木村アゲ”発言は、ジャニーズ事務所メリー副社長の勝利を表していると考えるのが妥当だ。何より、センターの位置に木村がいたことが、すべてを物語っている。本来のセンター中居は文字通り左端で“左遷”されていた。また、各メンバーからは本当に一般視聴者が知りたいはずの“メンバー全員が契約切れする9月以降もSMAPは存続するのか”という疑問の答えは出なかった。

 このように消化不良な生放送に終わったのは、そうせざるを得なかったと考えるべきだろう。ジャニーズ事務所のメリー副社長は、中居を中心とした“離脱組”4人に対して、契約切れ9月までは“様子見期間”として猶予を与えたのではないか。世間が知りたいことに何も答えなかった“緊急生放送”は、SMAP存続問題はそう簡単には解決しないことの裏返しではないだろうか。

阿蘭澄史(あらん・すみし)
1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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