【プロ野球】今シーズンに”大記録達成”が期待される選手たち

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日米通算200勝がかかる黒田博樹。今季は他にも達成が見込まれる記録がある
日米通算200勝がかかる黒田博樹。今季は他にも達成が見込まれる記録がある

 2016年も20日以上が経過し、早くも2月1日の春季キャンプ開始の足音が聞こえてくる。いよいよ待ちに待った「球春到来」だ。

「トリプルスリー」「高校野球100年」が話題となった昨年の野球界。2016年は幾つかの大記録達成に注目が集まる。その大記録に挑戦する選手たちを紹介しよう。

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■イチロー(マーリンズ)

 昨年8月15日(日本時間16日)、カージナルス戦で日米通算4192安打を放ち、「球聖」タイ・カッブ(元タイガースほか)の通算安打を超えた。残るはMLB歴代1位のピート・ローズ(元レッズほか)が持つ通算4256安打の記録更新だ。昨シーズンを終えてイチローの日米通算安打は4213安打。ピート・ローズの記録まであと43に迫っている。イチローの昨シーズンの安打数は91。ケガもなく順調に試合出場できれば十分に記録更新が可能だ。

 また、イチローはもう一つ節目の記録に挑戦する。それは「MLB通算3000安打」。現在、イチローのMLB通算安打は2935安打でバリー・ボンズ(元ジャイアンツほか)に並びMLB歴代33位。MLB通算3000安打にあと65としている。他にもMLB通算500盗塁にはあと2と達成間近だ。

 1992年にオリックスでプロ野球選手のキャリアをスタートしたイチロー。日米合わせて25年目のシーズンを迎える今シーズンは、記録ラッシュの年となりそうだ。

■黒田博樹(広島)

 昨シーズン、広島に復帰して、ファンを大いに熱狂させた黒田。打線の援護に恵まれなかったり、2度の登録抹消がありながらも11勝を挙げて、その実力を見せつけた。

 その黒田の積み重ねた勝ち星は、日米通算193勝(NPB114勝、MLB79勝)。あと7勝で、日米通算200勝達成となる。もし記録達成となれば日米でプレーした投手では野茂英雄(元近鉄、ドジャースほか)以来、広島では北別府学以来の200勝達成となる。

 今季は前田健太がドジャース移籍でチームを抜け、黒田に掛かる期待は昨年以上となるだろう。カープファンの心理としては、ぜひ日米通算200勝は本拠地・マツダスタジアムで達成してほしいと願っているに違いない。

■新井貴浩(広島)

 その黒田のチームメイトである新井も、節目の記録を間近に控えている。昨シーズンを終えて通算1971安打と2000本安打まであと29と現役選手では最も2000本安打に近い。

 一昨年オフに阪神を自由契約になると、古巣・広島が手を差し伸べて8年ぶりに広島へ復帰。年俸が7000万円から2000万円へと減俸。さらに一度は広島を捨てた背景もあって、ファンからの厳しい視線と逆境からの再スタートだった。

 それでもシーズン序盤には、4番を打つグスマンが戦線離脱すると、代わって4番に定着。ベテランならではの存在感を発揮して、シーズン終了までクリーンアップを打つ活躍を見せた。終わってみれば124試合に出場して規定打席にも到達。年俸も6000万円とアップし、今季から以前着けていた背番号25でプレーする。黒田の日米通算200勝と、新井の2000安打。広島の投打のベテランが、節目の記録に挑戦する。

■福浦和也(ロッテ)

 2000安打と言えば、ロッテファンにとって待ち望んでいる記録がある。今季で23年目のシーズンを迎えるベテラン・福浦和也の記録だ。

 現在、通算安打は1912安打と、2000安打まであと88。かつては2001年に首位打者を獲得するなど、ロッテ不動の3番打者として活躍してきた福浦。ここ数年は代打出場がメインとなっているものの、2014年には代打打率.474と存在感を発揮。

「幕張の安打製造機」がどれだけ2000本安打に近づき、そして達成できるか、ロッテファンにとっては2016年の見どころのひとつだ。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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