毎食後に歯磨きはNG?! 歯科医に虫歯予防にまつわる疑問を聞いてみた! (1/2ページ)

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子どもの頃からむし歯には気をつけなさいと、親によく言われたきた人は多いのではないでしょうか? むし歯予防=歯磨きというイメージがありますが何回も食後毎に歯磨きをしても実はあまり意味がないという噂が……! 「むし歯は初期段階であれば自然に治すことができます。最も予防しやすい病気の一つなんですよ」とお話しする歯学博士かつ江上歯科(大阪市北区)の院長の江上一郎院長さんに詳しく聞いてみました。

■食後は、つまようじや歯ブラシで食べかすをとるだけでOK

Q1. 食後はすぐに歯を磨かないとむし歯になる?
江上医師 × むし歯予防の要は「だ液」です。だ液には、むし歯にならないよう細菌の増殖を防ぐ働きや、歯を保護する膜を作る作用があります。
食後はだ液の分泌量が増えているので、歯を磨くとだ液の分泌が抑制されます。最近、「食後に歯磨き剤を使ってゴシゴシと磨く必要はない」ということが分かっています。食後は、「つまようじや歯間ブラシで食べかすを除く」だけでかまいません。歯磨きは「起床時すぐと就寝前の1日2回」、ていねいに磨けば、むし虫や歯周病の予防になります。

Q2. 歯磨き剤は泡立てるほど汚れが取れて、むし歯を予防できる?
江上医師 × むし歯や歯周病、口臭などの原因となるのは、歯の表面に付着して増殖する細菌のかたまりの「歯垢(しこう。プラーク)」です。この歯垢をとることが、むし歯予防になります。
歯垢は歯磨き剤の泡で落ちるのではありません。つまり、洗濯機に洗剤をたくさん入れて泡立てたからといって汚れが落ちるのではなく、適量を入れると洗剤の能力が最大限に発揮できるのと同じことです。
市販の歯磨き粉の多くは、泡立ちをよくする界面活性剤や研磨剤が入っており、確かに歯はきれいになります。しかし、硬い歯と軟らかい粘膜を同時に磨くので、軟らかい歯ぐきや粘膜は荒れて傷付きやすくなります。

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