中日・落合GMの“豪腕支配”で谷繁監督が八方ふさがり(2)ドラフトでも谷繁監督の意見が通らない (1/2ページ)

アサ芸プラス

中日・落合GMの“豪腕支配”で谷繁監督が八方ふさがり(2)ドラフトでも谷繁監督の意見が通らない

 13年10月にフロントの要職として中日復帰を果たした落合GM。その強い推薦を受け、谷繁監督は指揮官となったにもかかわらず、チーム編成に関して口を挟めない“圧力”に悩まされ続けているというのだ。

「和田一浩(43)と小笠原道大(42)=今季から二軍監督=の去就についても、谷繁監督は今季の現役続行を熱望していたが、それを無視して落合GMが2人へ引退勧告を突きつけた。佐伯貴弘二軍監督(45)にもGMは『契約更新しない』と一度は伝えていましたが、谷繁監督から関係者を通じてチーム残留を懇願されると、聞く耳を持ったとでも言わんばかりに、突然新設された『一軍守備コーチ』への転属を言い渡した。とはいえ、本来なら必要もない急造ポストに就かせたのは監督の息のかかった佐伯さんを“飼い殺し”にするためでしょう。谷繁監督は『自分で外部からコーチを連れてこようにも、あのGMがいたら断られるでしょう』と嘆いていた」

 こう語る球団関係者は、苦笑いを浮かべると、いびつな内情について次のように続けた。

「落合GMは、とにかくドラフトでも即戦力にこだわる。将来の育成を重視する谷繁監督とは考え方がまったく違います。だからGMは高校生の指名を極端に嫌う。周囲に『高校生の実力なんてテレビで見ていれば十分。それよりも未知の社会人選手のほうが俺的にはおもしろい』と話したことまであったほどです。ところが、そのGMの独断で一昨年にドラフト指名した選手たちは今も誰一人芽が出ていないですからね‥‥」

 昨秋のドラフトで中日は152キロ右腕の県岐阜商・高橋純平(18)を1位指名。競合の末、交渉権を外すと、昨夏の甲子園優勝投手で東海大相模のエース左腕・小笠原慎之介(18)を外れ1位で指名し、契約に至った。ようやく落合GMが谷繁監督の“高校生推し”を受け入れたかのようにも思えるが、親会社の中日新聞社関係者は否定する。

「白井文吾オーナー(88)が球団の人気向上と中日新聞社全体の販促のことも考え、1位だけは若いスター候補の獲得にこだわったんです。そもそもオーナーは落合GMにとって監督時代からの強力な“後ろ盾”。敵に回すわけにはいかないとGMも受け入れた。でも2位以下は前年同様に全員が大学・社会人の選手を指名し、GMの意見が今回も押し通されましたからね。

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