”育休”議員を辞職に追い込んだ週刊文春に芸能プロも戦々恐々 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■唯一の敵は文春の上層部?

 昨年を振り返ってみても、政界では“文春砲”によってスキャンダルが明るみに出た人物が複数いる。特に話題になったのは、秘書との温泉旅行が報じられた”浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(32)、そして未公開株をめぐる金銭トラブルを発端に“男性買春疑惑”まで暴露された武藤貴也衆院議員(32)だ。両者はそれぞれ日本維新の会、自民党を離党したものの、宮崎氏のように議員辞職には至っていない。

「両者とは違い、宮崎氏に関しては幸い離婚を免れたことから、当面の生活費だけは安泰と見られています。皮肉な結果ですが、これで晴れて“イクメン”に専念できるのではないでしょうか」(同)

 CM契約10社を誇ったあのベッキーの仮面もはいだ週刊文春は、長い歴史の中でも今、もっとも恐れられる存在となっている。

「ある芸能プロは、文春のエース記者の顔写真や使う車のナンバーを所属タレントに配布して、対策を練っているほど。講談社や小学館などの大手出版社と違い、発行元の文藝春秋は芸能人カレンダーや女性誌での出演バーターが効かないため、芸能事務所としても非常に交渉しづらい相手。芸能プロとしては、『不祥事を起こしても文春にだけは見つかるな』が合言葉になっている」(芸能プロ幹部)

 他誌をはるかに上回る取材経費でスクープを取りまくっている週刊文春。出版不況が深まるごとにその強烈さはより際立っているが、文藝春秋の上層部は現在の”イケイケ路線”に対しては否定的だと言われている。無敵に思われる週刊文春だが案外、その綻びは身内から芽を出すのかもしれない。

阿蘭澄史(あらん・すみし)
1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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