”糖質制限ダイエット”第一人者の訃報に歓喜する「過激ヴィーガン」の大暴走 (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

■海外では殺害予告まで…過激な言動が問題化

 ヴィーガンの過激な言動は今回に限ったことではない。

 2015年2月、約9年間に渡ってヴィーガン生活を送っていた人気ブロガーの男性が「僕が菜食をやめた理由」と題した記事をブログに投稿し、菜食主義との決別を発表。男性は徹底した菜食主義によって慢性的な体調不良になったことで「菜食は完全に間違いだった」と動物性食品の重要性に気付いたという。

 本人の意志の問題なのだから他人がとやかく言う事ではないはずだが、これにも「許せない」「最低のクズ」などといった誹謗中傷が殺到。男性が「健康的なヴィーガンに出会ったことがない」「マクロビは宗教的」などと綴っていたことも反発の要因にあったのだが、それを差し引いても目に余る誹謗中傷があった。

 本来ならいずれも個人の問題。互いの主義主張に過干渉するべきではないが、なぜか菜食主義や動物愛護に関わる人々はヒステリックになる傾向が強い。

「アメリカではヴィーガン生活をブログに綴っていた女性が同じく深刻な体調不良に陥り、菜食主義との決別を発表すると過激なヴィーガンたちから中傷され、殺害予告まで受けた。動物の命を守るために人間に殺害予告するのはモラルが狂っているようにも感じられますが、菜食主義は宗教的な面があって『自分たちは絶対の正義』と思い込んでいる人が多く、過激な言動は海外でも問題になっています」(元ヴィーガンの男性)

 もちろん常識的なヴィーガンも多いはずだが、どうしても過激な人たちが悪目立ちしてしまう。糖質制限ダイエットの是非から浮かび上がった思わぬ問題に人間の業を感じずにいられない。

夢野京太郎(ゆめのきょうたろう)
芸能から社会問題、ITニュースやヤバいスジの話題まで幅広くカバーするフリーのジャーナリスト。雑誌への匿名寄稿やゴーストライターとしての活動も多く、あまり表舞台には出たがらない性分。
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