「世界で最も気持ち悪い男」が主催する、リア充ナイトに行ってみた (1/4ページ)
リア充。それは「ネット上だけではなく、実生活(リアル)が充実している」という意味。ネットを拠り所にする人々からは疎まれながらも、密かに憧れを抱かれている人々のことだ。(対義語は非リア充、または非リア)
「即席でもいいからリア充になって、Facebookでたくさんをもらえる写真が撮りたい!」。そう思う“非リア”な方々に向けた画期的なイベント、「デイリー地主のリア充ナイト〜インスタントリア充 人生に『いいね!』をつける21の方法」が、お台場・東京カルチャーカルチャーで開催された。
主催はデイリーポータルZライターの地主恵亮。英ガーディアン紙により“世界で最も気持ち悪い男”ランキング第1位に選ばれ、国内外でテレビ出演なども果たす「プロのインスタントリア充」だ。そのほか、デイリーポータルZの安藤昌教、西村まさゆきが出演。
彼にかかればどんな非リアでも、またたく間にリア充になることができるという。そんな魔法のような方法が本当にあるのだろうか……?
■Facebookのプロフィール画像、カバー写真……あらゆるもので「ベストチョイス」を選び取れ!
まずは第一部、地主の著書『なりたい自分になる21の方法』から、Facebookなどでやれば「いいね!」をバンバンもらえちゃうこと間違いなしの自己演出方法を学んでみよう。
「仕事がデキる男にさえ見えれば良いんです。仕事がデキるって事はリア充です。女性からモテるし、周りから羨ましいと思ってもらえる。それに類は友を呼ぶので、仕事がデキる友達が増えるハズなんです」
そう語る地主がスライドに映し出したのは、自身のFacebook画面。河原に正座し、両手に団子と本を持ち、PCを眺める自身の姿をカバー写真に、丈の短いチノパンをプロフィール写真にしている。
「まずカバー写真から変えていくわけです」と、差し替えられたのは六本木ヒルズ森タワーの画像。スライドには「カバー写真を仕事場にする」
という文字が。『そこ、本当に仕事場か?』とツッコミを入れるのはまだ早い。
「プロフィールは、腕を組んで笑ってる写真にする。笑顔にすることで、デキる男の余裕をアピールできるわけですね。カバーまで自分の写真にしてしまうと、自分が大好き過ぎるように見える。だからこれ(六本木ヒルズ)ぐらいがベストチョイスなんです」
画面で見てみると確かに、デキる男に見える。これを起点にデキる男のアピール方法が展開される。一部箇条書きで以下にまとめる。
※あくまで、すべて地主の個人的見解である。
・汗水たらす(水を吹きかける)ことで頑張って仕事をしているように見える
・頭を使うので糖分を取る(特に、落ち着きを演出する和のお菓子・みたらし団子)
・時間を見つけては仕事や読書をし、本には大量の付箋が貼られている
・頻繁に電話がかかってくるので、携帯は常に耳へ当てている
・デキる度合いに比例してズボンが短い。
・河川敷、もちろん川の中でも仕事をしている。
やがて完成した、地主流・デキる男のFacebook画面がこちらだ。河川敷に座り、短いズボンを履いたその姿。……あれ? 元に戻ってる!
なぜか会場中から沸き起こる拍手。結局、演出する必要なんてなかったのだ。ありのままの姿を見せていけば、そのままでデキる男だったのだ……。