天才テリー伊藤対談「山口いづみ」(2)時効の恋愛関係を教えてほしいな! (1/2ページ)
テリー なるほど。で、女優業に専念されて出演したのが、「大江戸捜査網」や「水戸黄門」ですよね。やっとお姫様役が。
山口 ついに私の時代が来たと思いましたね(笑)。
テリー アハハハハ! 気合いも入ったでしょう?
山口 そうですね。デビュー作の「大奥の女たち」の時は、お芝居というものが全然できなかったんですよ。セリフもきちんと言えなくて、放送の時には声優さんがしゃべったものに全部差し替えられちゃいました。
テリー あちゃー、それは悔しいね。
山口 あまりのショックで泣いたんですよ。まさか、そこまでできていないとは思ってなかったので。だから、もし次に時代劇の仕事が来たら、本当に頑張ろうと。それが「大江戸捜査網」だったから、やっぱり必死でやりましたよね。
テリー 時代劇の連続ドラマの撮影というのは、かなり鍛えられたんじゃないですか。
山口 ええ。隠密同心の役だったので、最終的には悪者を成敗しなきゃいけませんから刀を振り回すんですけど、私、ものすごく運動神経が鈍いんですね。
テリー あ、もしかして、そういう意味で鍛えられたとか(笑)。
山口 ええ(笑)。撮影の前に殺陣の練習をするんですけど、足腰が立たなくなるぐらいハードでした。それを2年ぐらいやりましたから、相当鍛えていただきましたね。
テリー 「大江戸──」で主役だった里見浩太朗さんとは「水戸黄門」でも一緒だったじゃないですか。山口さんは里見さん演じる助さんの奥さん役で。あれは何年続いたんですか?
山口 足かけ10年ぐらいですかね。水戸黄門のレギュラーには、東野英治郎さんが黄門様役だった時に入れていただいたので。