有村架純『いつ恋』がワースト更新か?月9不名誉記録がかかる最終回

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「いつ恋」が「極悪がんぼ」を越えるか?月9不名誉記録がかかる最終回
「いつ恋」が「極悪がんぼ」を越えるか?月9不名誉記録がかかる最終回

 鳴り物入りでスタートした月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)が、最終話を残して苦境に陥っている。本作は全話の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)が1ケタに低迷し、当初から言われ続けた"いつかこのドラマを思い出して泣きそう"という皮肉が現実になりそうな気配を漂わせている。

■序盤から賛否両論…視聴率低迷の原因は?

 3月14日放送の第9話では、曽田練(高良健吾)が杉原音(有村架純)に告白。2年付き合った恋人の井吹朝陽(西島隆弘)と曽田の間で揺れる杉原が、終盤に階段から転げ落ちて病院送りになってしまうという展開。

 序盤から脚本や演出に疑問や批判の声が多数あがっていた本作だが、今回もヒロインが二人の男に挟まれて悩み、さらにヒロインの生死が急に重要になるベタな展開に、SNS上では「いつ恋を見てると最近爆笑してしまう」「主人公ひん死の最終回って昭和だ」という揶揄も出ている。また、最終回は音が記憶喪失になってストーリーが進行するのではないかという予測が浮上し、それがまた「(記憶喪失という)ベタな展開の悪寒」を感じて身震いする視聴者もいる。

「いつ恋」は開始当初から賛否両論の意見が激しいドラマだった。同じよう賛否が大きく分かれた新「相棒」(テレビ朝日系)は中盤で苦しんだものの、全20話の平均視聴率は15%越えを果たしてる。なぜ、月9ばかりがここまで視聴者に敬遠されてしまうのか。

「『いつ恋』はどの層にも支持されませんでした。30~40代には過去のドラマの焼き直し演出がパロディに見えてしまい、若い世代には東京の暗部ばかりが目立つ陰湿なドラマに見えてしまう。加えて、『相棒』や『下町ロケット』に通じるようなポジティブな心情描写に乏しく、見ていて痛快要素もない。一般視聴者が月曜日から見るドラマにしては、設定内容があまりに暗すぎました」(スポーツ紙記者)

 しかしまだ『いつ恋』は終わったわけではない。というのも、"この恋を思い出してきっと泣いてしまう"という作品名の伏線がまだ回収されていないからだ。これらの暗喩は最終話で明らかになるだろうが、はたしてどれだけの視聴者が諦めずにここまでついてこられたのかは疑問だ。そしてもうひとつ、別の意味でも最終回が関係者の注目を集めている。

「『いつ恋』の現在まで全9話の平均視聴率が9.6%。三連休最終日の21日に迎える最終回で11.7%を上回らないと、2014年4月放送の『極悪がんぼ』が記録した最低平均視聴率9.9%を下回ることになる。名実ともに月9史上、最低のドラマになりかねない状況です」(前出・記者)

 かつてはフジテレビの看板枠と言われ、若者たちの流行までリードした月9ブランドだが、いまでは見る影もない。フジテレビの迷走はまだまだ続きそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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