ショーンK騒動を蒸し返した市川紗椰…フジテレビは人を見る目がない?

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川上氏に同情論発生も…メインキャスターがブチ壊し?
川上氏に同情論発生も…メインキャスターがブチ壊し?

 学歴・経歴詐称によって活動自粛に追い込まれた経営コンサルタントでコメンテーターの「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上氏(47)の騒動が波紋を広げ続けている。『週刊文春』(文藝春秋)によってスクープされた学歴詐称のほかにも数々の疑惑が噴出。さらに、メイン司会を担当するはずだった番組を降板したことで新たな炎上騒動に発展し、泥沼にハマり込んでいる。

■虚飾にまみれたイケメン社長…身長までウソ?

 騒動の発端になった学歴詐称についてだが、川上氏はホームページ上の英文経歴に「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA(経営学修士)を取得。パリ第一大学(ソルボンヌ)に留学」と学歴を綴っていたが、『週刊文春』の追及によってすべてウソだったことが発覚した。

 本人は「間違って記載されていた」と釈明したが、テンプル大学はテンプル大学ジャパン(日本校)に誤りで「学位や修了書が発行される類のプログラムへの参加は一切ない」「パリ第一大はオープンキャンパスで聴講」「ハーバードもオープンコースのセミナーに3日間参加しただけ」というのに堂々と記載していたのだから故意と疑われても仕方ない部分がある。

 また、本名は「川上伸一郎」で高校時代の写真は今と大違いの純日本人風の顔立ち。整形疑惑が噴出したうえに出自まで疑われることになり、いまだ「本当に外国人の血を引いているのか怪しい」との声は絶えない。

 本業のコンサル会社も実態がなかったのではと疑われている。世界7都市にオフィスを構えていると喧伝していたが、海外にある事務所はレンタルオフィスで日本の事務所も出入りがほとんどない状態。ウェブサイトに「パートナー」として掲載していた外国人男性の写真が別人だったことも発覚している。

 さらに「身長」まで詐称疑惑が発生。プロフィール上は170センチだが、ネット上では「街で見かけたけど160センチくらいしかなかった」との声が噴出。イベントに出席した際に川上氏が履いていた靴とネットショップで販売されているシークレットシューズが酷似していることから「身長の水増し確定」などと騒がれている。

 経歴から仕事の実態、出自に身長まで……ここまでくると彼の「真実」を探す方が難しい。それだけウソで塗り固めていながら、テレビ界の寵児に上り詰めようとしていた度胸は逆に感心してしまうほどだ。

■川上氏に同情論発生も…市川紗椰がブチ壊し

 川上氏は活動自粛によって、メインキャスターの一人として出演する予定だったフジテレビ系の新情報番組『ユアタイム〜あなたの時間〜』を降板した。同番組は「社運を懸けた新番組」とされたが、騒動によって「始まる前に終わってしまった」と揶揄されている。

 一方、過熱する報道に対して「水に落ちた犬を叩くような行為」「そんなにバッシングすることではない」といった意見で盛り上がってきている。公職選挙法違反に当たる政治家の経歴詐称と違って、川上氏の場合は法に触れておらず誰かを傷つけたわけでもない。番組降板は仕方ないにしても、これ以上の追い討ちはすべきでないとの論調が高まっているのだ。

 そんな世論の流れは心機一転で新番組をスタートさせたいフジテレビにとっても渡りに船。ところが、これを同番組の単独メインキャスターを務めることになったモデルの市川紗椰(29)がブチ壊しにしてしまった。

 ボストンから帰国した市川は20日に更新した自身のブログで「帰国早々、なんだか色々ありましたが、ボストンの続きの写真、及び卒業証書の写真は追い追いアップします。なんつって」と、パートナーを組む予定だった川上氏をネタにする文章を掲載したのだった。

「騒動を蒸し返したばかりか、視聴者が彼女の品性に疑問を感じてしまうような発言。なぜ大人の対応で騒動をスルーできなかったのかと悔やまれます。同番組は『視聴者にとって特別なひと時を提供する』というコンセプトですが、これでは視聴者が彼女に『特別なひと時』を提供してもらいたいと思うかどうか……」(テレビ局関係者)

 批判を察知したのか、市川は程なく問題の文章を削除。だが遅きに失した感は否めず、スタート直前にさらなる不安要素を抱えることになってしまった。いずれもフジの人を見る目のなさが招いた事態といえそうだが、泥沼にハマった同番組は前途多難の船出となりそうだ。

文・佐藤勇馬(さとうゆうま)

※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数

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