ショーンKの”復帰待望論”がはやくも浮上「MXテレビが動いている」

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ショーンKの”復帰待望論”がはやくも浮上
ショーンKの”復帰待望論”がはやくも浮上

 あれだけ嘘で世間を欺きながら擁護の声すらあがってきたーー。経歴も名前も国籍も嘘だった”ショーンK”こと川上伸一郎氏(48)である。週刊文春による”経歴詐称”報道によってレギュラーラジオ『MAKEIT 21』(J-WAVE)は打ち切り、MCが決定していた新情報番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)の降板も発表された。ここまでの騒動であれば芸能界に戻る場所はないと思われる状況だがこの一件で、ショーンKを再評価する動きも一部に起こっているという。

■コミュニケーション能力の高さが身を救う?

 過去にショーンKの取材を担当した週刊誌記者は驚きを交えて語る。

「実はショーンKと仕事を実際にしている関係者には彼をかばう人が多い。ある共演者からは『今回は話せない。今後も応援するつもりだから穏便に頼むよ』と取材をかわされている。実際にコミュニケーション能力が高いので、彼に人間的な魅力を感じる関係者が多いのは確かです」

 スキャンダル発覚後の対応も功を奏したようだ。週刊文春の締め切り日、ショーンKは自ら編集部を訪れ釈明したが、その内容は非を認めながらも情緒に訴えることに成功しており、誌面の大半がショーンKとの一問一答に割かれた。その対応について「見事だった」と評価する人物もいる。

「週刊文春は手厳しく追求しているものの、ショーンKは『それはいけませんね……』と絶妙な返し。記事のトーンはだいぶ和らいだのではないか。その後の対応も見事で活動自粛を発表、ホームページ上で騒動の経緯を即座に発表した。『ホームページが急ごしらえでベータ版のまま、長いこと誤りが存在するまま放置していた』と言い訳じみた説明でしたが、基本的には自分に非があることをきちんと認めている。きっぱりと活動自粛・降板を発表したのも世間に好印象を与え、バッシングを最小限にとどめることができた。ゲス川谷とは大きく違うところです」(芸能プロ関係者)

 そんな対応の素早さによって彼に対する同情の声が増えつつあるようで、今ではフジテレビをはじめとしたメディア各局のデューデリ(身辺調査)の甘さが問題視される状況となっている。4分間の謝罪放送を行ったJ-WAVEには1000件以上の反響があり、そのほとんどがショーンKへの応援、復帰を待ち望む声だったというのも驚いてしまう。

「学生時代に苦手だった英語を独学で勉強し、ネイティブに近いレベルで習得した。大学にも行っていないのに政治や経済に精通し、『報道ステーション』のニュースコメンテーターにまで上りつめた彼のことを『努力の人だ』と称賛する人もいる。もともとコメンテーターとしての評価は高く、ルックスの良さもあって女性層には人気が高かった。迷惑を被ったフジテレビとテレビ朝日は厳しいでしょうが、騒動が落ち着けばすぐにでも出版社やラジオから声はかかるはず。テレビでもバラエティ番組ならイケるでしょうし、芸能界のしがらみとは関係が薄いTOKYO MX TVあたりでは、すでにショーンK復帰に向けて動いている関係者もいます」(前出・記者)

 そこでショーンKが参考にしたいのが、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊(40)の存在だろう。2012年6月にフジテレビより社内問題で降格処分を受け、アナウンサー職を解任。その後、フリーアナウンサーに転身して活躍を続けている長谷川アナは20日に更新したブログで、ショーンKに向けて「絶対に大丈夫。実力は裏切らない」とエールを送っている。また、このブログで長谷川アナが綴った「世間はバカにするでしょうし、僕もいまだに笑われてますよ(笑)。笑われていきましょう。『こういう存在』も世間の潤いに必要です」という真に迫ったメッセージは、何よりショーンK自身の心に響いているだろう。

 コメンテーターとしての能力はもちろん、危機管理能力でも才能を発揮したといえるショーンK。今回の騒動でスキルの高さが証明されたのだとすれば、なんとも皮肉な話である。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌などで主に執筆し、芸能界のタブーから子供の貧困など社会問題にも取り組む。著書に『格差社会の真実』(宙出版)など多数。
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