薬物提供に投資詐欺まで?清原被告の復帰を阻む“闇紳士”の存在
釈放もつかの間、番長に新たな試練が襲いかかっている。覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、起訴となった清原和博(48)被告だ。現在、持病の糖尿病治療に専念したいと、千葉県・松戸市にある病院に入院中の清原和博だが、留置所では知り得なかった情報を目の当たりにし、ひどく落ち込んでいるようだ。
■週刊誌にタレ込みまくる実業家の存在
現在、清原の身の回りの世話をしているのは、逮捕直前に面倒をみていた飲食店関係者。清原にとって、一番の理解者だという。
「一部報道では彼を“シャブ友”と書いていましたが、とんでもない。離婚して心の隙ができてしまった清原さんの面倒を公私とも見てきた友情に厚い人です。それでも薬から遠ざけられなかったという批判はあるかもしれないが、一番親身に考えている。長い道のりになると覚悟した上でサポートを続けています」(清原の友人)
覚せい剤の味は強烈だ。それゆえ、“クスリ関係”の人間をいかに排除できるかが今後の清原の人生を大きく左右するのは間違いない。その意味で、再起にかける清原が最も嫌悪している人物がいる。実業家のAだ。
「彼が清原さんとクスリを一緒に楽しむ仲だったことは事実ですが、それを週刊誌に持ち込んでかなり細かいことをしゃべって回っている。一度は信頼した仲だっただけに、清原さんは相当こたえたようです。小出しに話を出しているところをみると、メールの文面や写真などの“大ネタ”をまだ隠し持っているかもしれない。再起に向けたタイミングで何か仕掛けられたら、台無しになってしまう」
この友人が警戒するAとはどんな人物なのか。
かつて出資した金をうやむやにされたという男性はこう語った。
「4~5年前のことですが、『税金関係で逮捕された際に、余計なことをしゃべらなかった信用できる男だ』と人に紹介され、FXの投資話を持ちかけられました。専用回線を港区に引くと有利な取引ができて、4ヶ月で倍になると。怪しいなぁ~と思ったけど、紹介してくれた人の顔もあるから、4000万円ほど渡しました。が、すぐに連絡がつかなくなった。残ったのは借用書だけですね。シャブで捕まったと聞きましたよ。そっからはなしのつぶてですね。ただ清原が捕まるちょっと前に、『Aを全面にたててダルクのビジネスをやる。そこに行けば身柄が抑えられるかも』という話も聞いたから、薬物の後遺症でヤラれてるのかもしれないね」
こんな輩に情報を握られているとは、身から出た錆とはいえ心中穏やかではないだろう。清原の名は一度、地に落ちた。出す膿はすべて出し、心機一転、舞い戻ってきてほしいものだ。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。