日本の未来は厳しい……「老後生活」のイメージを聞いてみたら5割以上が「年金受給生活」と回答

フレッシャーズ

あなたは「老後の生活」と聞いて何を思い浮かべますか? 今回はそんな「老後生活」のイメージについて、厚生労働省の「平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査」データを見ながら考えてみたいと思います。


■「老後生活」というと、何を思い浮かべる?

この調査は、日本全国の無作為市町村の11,294人からの回答を集計したものです。調査結果によると、「老後生活」でイメージするのは、「年金を受給するようになった生活」と答えた人が最も多く、54.0%でした。次いで、「仕事から引退したり、仕事を人に任せるようになった生活」が38.4%、「老化に伴い体の自由がきかなくなった生活」が34.7%、「子どもが結婚したり独立した後の生活」が14.3%となっています(複数回答)。

年金生活が最も顕著なイメージとなりましたが、確かに年金は、老後にお金を受け取るための保険となっていますよね。最近は、年金未払いの人もいるようですが、基本的には全員が年金支給の対象となっています。

■年金生活って実際どう?

年金生活と聞くと随分優雅な響きですが、実際はどうなんでしょうか。夫が会社員、妻が専業主婦という一昔前のモデルケースであれば、基礎年金、厚生年金を含めて、約20万円が毎月受け取れるようです。ただしこれは65歳からなので、実際には60歳で定年した場合、65歳まで何らかの形で働き続けなければ、資産がどんどん目減りしていくことになります。

しかも今後、年金受給開始年齢の引き上げや、マクロ経済スライドという仕組みに伴って、より年金支給額が下がる見込みもあります。よっぽど退職金が多い家庭や、資産が多い世帯でなければ、「年金生活」は悠々自適とは言えない状況が現実のようです。

■老後生活への不安感

老後の生活に不安があるかどうかは、世帯ごとの資産の状況だけではありません。健康状態、子供との同居か否か、親戚との関わり、持ち家かどうかなど、さまざまな要因によって不安感が大きく異なるでしょう。いずれにせよ、先立つものはやはりお金です。定年後も、働き続けられるポジションを確保するべく、定年までしっかり働くことが大事ですね。もし再雇用が不可能な場合でも、何らかの方法でお金を稼ぐ手段を見つけておくべきなのかもしれません。

いかがでしょうか。現代日本の「老後生活」を楽観的に捉えている人は、あまりいないかもしれませんね。しかし、働くことは喜びでもあります。できるだけ長く、健康に働き続けられるよう、一人一人が頑張ることが大切ですね。

(ファナティック)

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