静かな緑の森に残る悲しきベルリンの歴史が詰まった場所。グルーネヴァルト駅・17番線プラットフォーム (1/4ページ)
ベルリンの西端にあるグルーネヴァルト(Grunewald)地区。
ゆったりと流れるハーフェル川に育まれた緑豊かな森に隣接する閑静な住宅街、そんな場所に、ベルリンの悲しき歴史をかいま見る事ができる場所があります。
それが今回ご紹介する場所、グルーネヴァルト(Grunewald)駅の17番線プラットフォームです。
・緑の森、グルーネヴァルト(Grunewald)とは
長期の塹壕戦をたたかった第一次世界大戦の敗戦によって、ドイツは経済的にも民衆心理的にもまさにどん底の状態を経験します。
その当時、希望として民衆に選ばれたのが、アドルフ・ヒトラーでした。
ヒトラーは天才財政家シャハト博士を招聘し短期間でハイパーインフレから脱却、さらにアウトバーンをはじめとする公共事業への投資を積極的に行う事で、信じられないほど驚異的なスピードで国力を回復させていきます。
そしてヒトラーの夢の1つでもあった世界首都ゲルマニア計画の立案と実行を押し進め、そのグランドデザインのもと、当時のベルリンは世界的な大都市へと成長していきます。
そんな中、世界的な大都市へと成長するベルリンから、多くの富裕層が静寂と平穏をもとめて移り住んだ場所があります。
それが緑の森、現在のグルーネヴァルト(Grunewald)地区なのです。