入社3年目までに身に付けておくべき「お金のコントロール方法」 (1/2ページ)
『社会人1年目からのお金の教養』(泉正人著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、そのタイトルどおり、新社会人を対象とした“お金の教科書”。
入社3年目までに身につけておくべきだと著者が考える「お金の教養」43をピックアップし、わかりやすく解説しているわけです。
きょうはそのなかから、いくつかのトピックスを抜き出してみたいと思います。
■「消費」「投資」「浪費」の違いとは
当たり前のことですが、自分が稼いだお金だけで生活する社会人は、お金をコントロールして使う必要があります。
なにを買うべきなのか、なにを買ってもいいのか、なにを買ってはいけないのか、すべてを自分で判断しなければならないということです。
そのためにはまず、お金の使い方が「消費」「投資」「浪費」の3つに分けられることから知る必要があるのだと著者はいいます。
消費とは、毎日を生きていくうえで欠かすことのできないもの。電気・水道・ガスといった光熱費や家賃、通信費、毎日の食費、日用品などが含まれます。
投資は、株や不動産など将来の資産形成につながるもの。キャリアアップのために資格取得や、健康維持のための食費などの自己投資も含まれます。
そして浪費は、必要以上に飲み食いしたお金とか、欲に任せて買う高級品や嗜好品など、生活に不要なもの。
いい方を変えれば、
「消費=買ったものが払ったお金と同等の価値を持っているもの」
「投資=買ったものが払ったお金以上の価値のあるもの」
「浪費=買ったものが払ったお金より価値がないもの」
といえるそうです。
■新社会人は消費に慣れることが重要!
社会に出たばかりの人についていえば、「買うべきもの」は投資であり、「買っていいもの」は消費にあたり、「買ってはいけないもの」が浪費にあたるものだと大別できるそうです。
そして、毎月決まって十数万円以上のお金が振り込まれる経験が初めてであるはずの新社会人にとっては、心がけるべき重要なことがあると著者。