タレントの岡本夏生（50）が4月18日放送の『ノンストップ！』（フジテレビ）にVTR出演し、引退表明について語った。番組内で岡本は「2週間前に某番組を突然降りてくださいと言われた。自分が思っていたよりも早く降りてくださいとなった」「必要ないと言われたら“ちょっと待てよ”とは言えない立場なので」と、4年半の間レギュラー出演を務めた『5時に夢中！』降板の真相を説明した。

　続けて、「いまはテレビの世界に魅力を感じていない。私の発言がハードですから（番組スタッフが）その都度尻ぬぐいをしていたらしく。私は正直に発言しちゃうので、いまの世の中に合っていないんです」「私たちはテレビ局からのオファーや視聴者の支持がなければ出られない」と語っている。

　14日に放送された『情報ライブ ミヤネ屋』（日本テレビ系）では、「私はもうテレビの世界に出ることはないと思う」と引退宣言しており、「トークイベントなど、地道に自分の等身大に合った活動を食べられる程度で頑張っていければいいかな」と話したことから“テレビからの引退”が濃厚とみられている。

■お金には困らない謎の私生活

「様々なニュースに対する、タブーを恐れない過激な発言に喜ぶ視聴者がいたのも事実。だが、コンプライアンスが厳しい今のテレビ業界において、ノビノビと発言できたTOKYO MXでさえ、見切ってしまったということは、今後どこの局も使うことはまずないでしょう。プライドが高い岡本ゆえに、干されたと報道される前に引退を宣言したのでは？　との声もあります」（業界関係者）

　唯一のレギュラーも無くなり、“絶体絶命”かと思いきや、生活面ではなんら困ることがないという。

　岡本は『ノンストップ！』のVTRで、今後の生活について「いやらしい話ですけれども、この体一つで19歳から今日まで生涯獲得ギャランティは恐らく50億円超えていると思うんですよ」「50億円で買ったものとか家に全部ありますから、最悪そういうのを売ってもいいかなって」と、自身が持っている資産についても語っている。岡本が不動産を所有していることも有名で、東京都の代官山に1軒・静岡県に2軒・岐阜県に1軒の不動産を所有していると言われている。

「バブル期に稼いだお金でマンションを購入しているために、住む家もあり、家賃収入があれば充分に生活していけるようです。これからは慎ましやかに自分の人生を生きていくでしょう」（前出の関係者）

　バブルを象徴する岡本の引退は、テレビ業界のひとつの時代が終わったことを表しているのかもしれない。

文・橘カイト（たちばな・かいと）

※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相！禁忌都市伝説』（ミリオン出版）ほか多数。