年明けから大きな芸能ニュースが続き、ネットニュース業界の賑わいが加速している。そこで、ネットのトレンドを知り尽くしたブロガーの山本一郎氏、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏、編集・ライターの漆原直行氏の3名にご登壇いただきトークイベントを開催。約3時間の白熱トークの中から、お騒がせ芸能人の手記話を前編と後編でレポートする。

■2016年は手記ブーム到来の予感

中川淳一郎（以下、中川）　今年は〝手記ブーム〟が到来するでしょうね。去年は少年Aが『絶歌』を出して、今年は小保方晴子さんが『あの日』を書いた。当然、次はベッキーに期待するところなんですが、どうやら決まったとの説が登場しました。

漆原直行（以下、漆原）　各出版社がオファーを出してるっていうウワサはちらほら耳にしていて、「どこが獲得するんだろうね～」なんて同業者たちの間で密かに盛り上がっていたんだけど、ついに某社に決まったんですね。

中川　とある出版業界の「黒幕」みたいな人ってのが何人かいて、そのうちの一人がたまたま俺の知り合いだったっていうね。あんたが出せばいいじゃんって言ったら、実はもう動いてるんです。ほぼ決まりですって。さすが敏腕！

山本一郎（以下、山本）　文春にあれだけやられてるから、さすがに文春ではないでしょ？

漆原　ひとまず、正式発表を楽しみに待ちましょう。

■手記出版は鉄板の盛り上がりネタ

中川　それでいうと、おそらく清原もどこかがやるでしょ。

漆原　ほぼ間違いなく、刊行されるんじゃないかな。ベッキーにしろ清原にしろ、2016年早々からネット界隈をかなり賑わせてくれて、いろいろな話題を提供してくれたじゃないですか。我々も、イベントなどでけっこうネタにさせてもらったし。それを考えると、彼らが手記を上梓した際には、書評で取り上げたり、イベント内でレビューしたりして、動向を最後まで見守らなきゃいけませんね。

中川　それでいうとですね、俺は小保方さんに対しては絶大なる愛を注いでて、いくつかの媒体で小保方さんの手記について論評してます。俺、小保方さんの虜になっちゃってるんです。今。

山本　雑誌界隈が色めき立ってて、ゲスい人たちからは隠れ巨乳って言われてるしね。

中川　そうそう（笑）。それで、ひたすら小保方さんの仕事を待ってる。

漆原　でもさ、小保方さんを応援する後援会のような団体にロックオンされてるんでしょう？

山本　そうなの？　ロックオンされてるの？　

中川　Kさんって人が一番のウォッチャーで、ロックオン。でもしょうがない。評論中でも名指ししたしね。文句あるんだったら、ネットだったらちゃんとやってやるって宣言しました。だからそういう意味で、多分私はまた叩かれます。その団体から。

山本　中川さん、ちゃんと叩かれるところを見つけ出して、そこに行ってますよね。

中川　行ってますよ。

──後編に続く──

（構成／デイリーニュースオンライン編集部）

プロフィール

●ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

※慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』（宝島社新書）など多数

公式サイト／やまもといちろうBLOG（ブログ）

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●ライター／編集者

中川淳一郎

※一橋大学商学部卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社しフリーライターに。『テレビブロス』編集者、企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々な、ネットニュースサイトの編集者となる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』（光文社新書）など多数

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●ライター／編集者

漆原直行

※1972年東京都生まれ。編集者・記者、ビジネス書ウォッチャー。大学在学中より若手サラリーマン向け週刊誌、情報誌などでライター業に従事。ビジネス誌やパソコン誌などの編集部を経て、現在はフリーランス。書籍の構成、ビジネスコミックのシナリオなども手がける。著書に『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』『COMIX 家族でできる 7つの習慣』（シナリオ。伊原直司名義）など多数

次回告知／デイリーニュースオンラインPresents『山本一郎・中川淳一郎・漆原直行トークイベント〜４月の陣〜』

【日時】4月29日（金）19時00分スタート（18時00分開場）
【場所】阿佐ヶ谷ロフトA
山本一郎・中川淳一郎・漆原直行トークイベント〜4月の陣〜