ベッキーが完全降伏?事務所ぐるみで媚びる週刊文春の影響力
阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」
現在休業中のタレント・ベッキー(32)が沈黙を破った。今年初めに世間に衝撃を与えた「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)との不倫騒動について、『週刊文春』(文藝春秋)に直筆の手紙を送ったのだ。まさに2人の不倫愛をスクープした週刊誌に他ならないが、ベッキーがわざわざ手紙を送ったことで、またしても波紋が広がっている。
そもそもベッキーは最初に週刊文春が不倫騒動を報じた際、川谷とは“友人関係”であると主張していた。しかしその後、同誌は続報を連発。想定外の追撃にあったベッキーは、出演番組やCMを次々と降板し、休業に追い込まれた。
「当初は自分達をスクープした『文春』を“センテンススプリング”と言い換える余裕を見せていたベッキーも、言い逃れ出来ないほどの証拠を並べられて撃沈しました。休業後は自宅に引きこもってゲッソリと痩せてしまっているとの報道もありましたが、そんな風に自分を追い込んだ週刊誌に白旗を上げるとは驚きです」(週刊誌記者)
現在発売中の週刊文春では、便せん5枚にわたって心境を掲載。ベッキーは川谷と恋愛関係にあったことを認めた上で、気持ちはもうないと明記している。
しかし、この対応について前出の週刊誌記者は“異常事態”と語るのだ。
「通常であればタレントやその所属事務所は、スキャンダルを掲載した媒体を敵視し、謝罪や反論は別の媒体を選ぶもの。ところが、ベッキーは他の週刊誌やテレビなどのオファーはすべて断った上で、“宿敵”で謝罪の姿勢を展開した。考えられない」
では、なぜベッキーは謝罪の場に『文春』を選ばざるを得なかったのか──。
■「もはや正義の基準になっている」
芸能プロ関係社の見立てはこうだ。
「彼女の所属事務所が、この辺で週刊文春に誠意を見せて全面降伏しておかなければ、また何を書かれるか分からない……と恐れたためでしょう。実際、手紙は郵送ではなく、事務所社長が直々に届けたとのことですから。ただ、タレントを守る立場のプロダクションからすれば、有り得ない対応と言わざるをえない。それほど今の文春は怖く厄介な存在ということ。文春の報道をきっかけに藤原紀香があそこまで叩かれ続けるのも、影響力が近年の週刊誌の範疇を超えているからでしょう。もはや正義の基準にすらなっている」
今回、文春に手紙を送ったことについて、早くも援護射撃が出始めた。ベッキーの友人でもあるハリセンボン・近藤春菜(33)は『スッキリ!!』(日本テレビ系)で「真摯に向き合った結果」などと評価。「そろそろ許してあげたら?」という世間のムードを喚起するのに一役買った。
「一方の文春も、これ以上ベッキーを叩けばさすがにやりすぎとして好感度を下げかねない。強引な取材手法は問題視され始めてますしね。手紙の全文掲載はよい落としどころだったのでは」(前出・記者)
果たして、禊ぎを済ませたベッキーの復帰はなるのか。
- 文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
- ※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。