SMAPの”9月解散説”に信ぴょう性?ジャニーさんが重い口を開いた意味
今年1月に国内外を騒然とさせたSMAPの解散騒動に関して、ついにジャニー喜多川社長(84)が口を開いた。騒動の真っただ中には沈黙を続けていたジャニー社長が今、解散など「絶対ない」と強調した理由は、4月27日に発売された『週刊文春』(文藝春秋)の記事への“火消し”ではないかと見られる。
SMAPは今年1月、それまでSMAPを支えてきたチーフマネージャー・飯島三智氏(59)の退社に伴い、中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(39)も退社の意向を示し、木村拓哉(43)だけが事務所残留するということで、解散危機が報じられた。
「結局、5人はフジテレビ系のレギュラー番組『SMAP×SMAP』に生出演して騒動を謝罪し、解散を回避。飯島氏だけが芸能界から去って行きました。しかし、騒動後もSMAPの動向は注目され続け、発売中の『週刊文春』でも解散危機が続いていると報道。飯島氏と対立していたメリー喜多川副社長(89)やその娘・藤島ジュリー景子副社長(49)との派閥問題や、SMAPのファンクラブ会報が止まっていることなどを伝えたほか、事務所独立の鍵を握るとされる中居や飯島氏への直撃取材も行っています」(週刊誌記者)
実際、これまでにも様々なメディアが、SMAPが事務所との契約更新を迎える今年9月に、再び解散や分裂話が浮上するのではないかと指摘していた。そんななか、ジャニー社長が5月4日までに都内で各スポーツ紙の合同インタビューに応じたのだ。
「騒動後、ジャニー社長が取材に応えたのは今回が初めて。本来は別の取材テーマだったのですが、ジャニー社長自ら『SMAPのこと聞きたいですよね』と切り出し、『解散はありえない』『みんな事務所を出ていくわけがない』と明言。また、SMAPが今年25周年を迎えることについても『(ツアーなどは)盛大にやるべき』『周りに遠慮する意味もない』などと、後押ししました」(前出・記者)
■メンバー内格差が進行する?
ジャニー社長の言葉は、ファンとしては一安心といったところだろうか。しかし、前出の週刊誌記者はこう続けた。
「ジャニー社長にとっては心からの言葉に思えますが、騒動時に“SMAP追放の黒幕”として取り上げられてきたメリー副社長は、沈黙を貫いたまま。活動に関する実権はメリー副社長が掌握するという向きもあるだけに、今後どんな展開が起こるかは誰にも分かりません」
ジャニー社長は、騒動時は体調を悪くして入院していたと説明していたが、その時期にジャニーズタレントの舞台を観劇していたという目撃情報もある。
「様々な思惑がうごめくジャニーズ事務所だけに、すべての言い分を鵜呑みにすることはできません。また、いくらジャニー社長が解散はないと断言したからといって、やはり心配されるのは今後のメンバー間の“格差”。唯一残留を主張していた木村は、すでに来年1月クールのドラマが決まっている。そんな木村と飯島派の4人……特にリーダーの中居とは、格差が広がっていきそうです」(同出・記者)
ジャニー社長の言葉をもってしても、騒動が沈静化とはいかないようだ。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。