建築系の登竜門「建築新人戦2015」、優勝者は九州大学の伊藤高基さん! (2/3ページ)

学生の窓口

――なるほど。審査員のこの作品への講評はいかがでしたか? この作品のどんな点が高く評価されたのでしょうか?

伊藤さん 筋交い壁が新しい空間、多様な空間をつくる点が評価されたのだと思います。少し専門的ですが、斜めに区切ることによって床と土間の空間、関係性が1:1になり、対称的になります。性質の異なる二つの空間を一つの建築の中に生み出すことができるのです。

――伊藤さんが『建築新人戦』に応募されたきっかけは?

伊藤さん 自分の属している環境設計学科の先輩たちがみんな応募していて、それで自分も出したという単純な理由です。建築を本気でやっている人は出す、というふうでして。先生、先輩方にもだいぶお世話になりました。

――環境設計学科とはどんなことをするのですか?

伊藤さん 幅広く学べるようになっていて、いろんなことをしている人がいます。例えば自然を扱う「ランドスケープ」であったり、「環境人類学」であったりですね。他にもありますが、自分はその中でも実際に建築について、デザイン・設計を行うことを中心に学んでいます。

――なるほど。では伊藤さんが建築を学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?

伊藤さん もともと絵を描くことが好きだったのもありますが、高校2年生のときに雑誌でアントニ・ガウディのデザイン・設計した建築物を見て、自分もこのようなものを作ってみたいと思ったのがきっかけです。

――デザイン・設計の難しい点とはどんなことでしょうか?

伊藤さん 面白いアイデアががんがん出るタイプではないので、最初のアイデアを出すのに一番苦労します。模型とかを作りながらアイデアをなんとかひねり出しています。

――では逆に、デザイン・設計のおもしろい点とはどんなことですか?

伊藤さん 僕の場合、「カタチ」は頭で考えているより、模型を作ったりして手を動かして考えているときの方が良いものができやすいです。頭で考えていたもの以上のものができるんですね。

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