建築系の登竜門「建築新人戦2015」、優勝者は九州大学の伊藤高基さん! (1/3ページ)
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一般にはあまり知られていませんが、大学生の応募できる建築系の設計コンペはかなりあるそうです。『建築新人戦』はその一つで、上位入賞者は日本代表となってアジア建築新人戦を競うことができます。今回はこの『建築新人戦2015』で最優秀新人賞を獲得した九州大学の伊藤高基さんを取材しました。
『建築新人戦』は、所属する教育機関(大学・短期大学・専門学校・高等専門学校)で取り組んだ設計課題作品を対象に実施するコンテストです。直近の『建築新人戦 2015』で「最優秀新人賞」を獲得した九州大学 芸術工学部3年生の伊藤高基さんにお話を伺いました。
――最優秀新人賞となった作品「筋交い壁のある町家」について教えてください。
↑『建築新人戦 2015』で最優秀新人賞を獲得した伊藤高基さんの作品「筋交い壁のある町家」。伊藤さん 福岡県にある八女市は古い歴史のある町なのですが、耐震基準を満たしていない家があったり、老朽化した家があったりと、古い家屋の保全が問題となっています。ただ修繕するだけでなく、歴史的建築が持つ本質的な価値を、なんとか現代に生かし続けることがテーマです。既存の町屋に斜めの「筋交(すじか)い壁」を挿入することで、構造補強であったり、内部空間や町並みが歴史的価値を継承しながら一新されたりといった効果が得られます。古い町並みが21世紀に求められる町並みへと姿を変えるのです。