アントニオ・バンデラス(55)がサイモン・ウエスト監督の新作『ソルティ』に出演することが決まった。作家マーク・ハスケル・スミスの同名小説の映画化となる同作品への意気込みをアントニオは「遂に僕の3つの情熱が一つになったよ。映画、音楽、ユーモアさ」と語る。

　アントニオはお金持ちながらも年老いたロックスター、ターク・ヘンリーを演じる。セックス中毒の過去を持つタークはスーパーモデルの妻と共にチリへ旅行に出かけるも、海賊たちによって妻を誘拐されてしまう。そこでタークはチリがセックス中毒克服者にとって最悪の旅行先であることに気づくというストーリーだ。

『トゥームレイダー』『コン・エアー』『エクスペンダブルズ2』などアクション作で知られるウエストだが、「ハング・オーバー」シリーズや『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のような活気あふれる面白い作品を目指しながらも、同時にアクション映画のようにスピード感あふれるものにするつもりだとコメントしている。

「『ハング・オーバー』や『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』はこのジャンルがいかに人気となるかの完璧な参考例だよね。『ソルティ』はそのジャンルでいこうと思っていて、活気あふれる面白さと、僕が今までで作り上げてきたようなワクワクするアクションに華やかさも織り交ぜたような作品になるよ。アントニオが参加してくれることになったから素晴らしい作品になることは間違いないよ」

　アントニオは、今月14日から日本で公開になる2010年に起きたチリの鉱山落盤事故を題材にした『チリ33人 希望の軌跡』の撮影のためにもチリを訪れていたが、今回のコメディ作品はそれとは全く違った雰囲気と撮影になることは間違いなさそうだ。