6月18日に新潟で開催予定の「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」に出馬していた謎のメンバー「にゃんにゃん仮面」が小嶋陽菜（28）であることが明らかになった。しかし中途半端な仮面やセクシー衣装が、「何がしたいのかわからない」などとファンの失笑を招いている。

■にゃんにゃん仮面はやっぱり小嶋陽菜？

　いよいよ開催まで1ヶ月を切ったAKBの選抜総選挙。選挙公式サイトでは、各メンバーの選挙ポスターが解禁された。一部メディアや5月18日発売の「AKB48 総選挙公式ガイドブック2016」の紙面では、ついに謎のメンバー「にゃんにゃん仮面」の正体が判明した。それはやはり、巷のウワサどおり「にゃんにゃん」のアダ名をもつ28歳の小嶋陽菜だった。

　衣装は白を基調とし、胸部は小嶋のふんわり美乳を見せるためか、ハートマーク型のくり抜きを施し、一見すると佐藤江梨子（34）や原幹恵（28）が過去に演じたキューティーハニーの衣装を彷彿とさせる出で立ち。腕には猫をイメージしたとおぼしきピンクの爪付き手甲を、頭には白い猫耳と鼻から下がむき出しの白いフェイスマスクを付けている。

「AKB48 総選挙公式ガイドブック2016」では「未来から来たメンバー」というキャラクター設定で紹介されている。にゃんにゃん仮面は「私の出馬に批判があることも、現代でエゴサーチというものを教えてもらったので知っています。けれど、何もしないよりは何かしたほうがいい。AKB48のためになればと思い、未来からやってきました」とコメント。また「私、すごくスロースターターなんですけど、素敵な思い出を作りましょう。新潟でお会いしましょう（ハートマーク）」と述べている。

　そんなにゃんにゃん仮面の姿を見た一部ファンからは、失笑が漏れている。「顔が全然隠れていない」「何がしたいのかわからない」「10位以下だったら反応に困る」などとタメ息まじりの意見が出ているのだ。さらには「（にゃんにゃん仮面の対応は）小嶋ファンに任せる」と押し付けムードも出ている。

　ツイッターでは、小嶋本人が自身のアカウントで17日の2時22分に「どうも、にゃんにゃん仮面です。」と写真付きで投稿。しかし3月に報道陣に対して「私はちょっと関係ないです。分からない」と否定していた。本人も“別人設定”に気づいたのか、同ツイートはすぐに削除されている。

「にゃんにゃん仮面の衣装は明らかに特注で、プロの手がかかっています。ファンからすれば“小嶋の裏にいる大人たち”の影がチラついて興ざめしたのではないでしょうか。巷では『スベってるのに面白くしようとしてる姿勢が更にイタい』なんて声もあり、今のところお寒いプロレス演出と見られがちです。ただこれが成功を収めれば、気を良くしたAKBサイドが、次回から新キャラを次々出してくるかもしれませんね」（芸能関係者）

　毎年、様々なドラマが起きてきたAKBの選抜総選挙。ファンの関心を引けば、もはや何でもアリか。

文・海保真一（かいほ・しんいち）

※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』（宙出版）ほか多数。