伊勢志摩サミット効果ナシ! 不満溜まる真珠養殖業者

週刊実話

 5月26、27日開催の伊勢志摩サミットが目前に迫っている。舞台となる三重県志摩市の賢島は、真珠の養殖で知られる英虞湾に浮かぶ人口約130人余の小島だ。

 三重県はサミット開催の経済効果を全国で約1071億円(県内分は480億円)との試算を明らかにしている。県や市、地元観光業界などのサミット効果への期待は高まっているが、実際はどうなのか。
 「志摩市界隈では、各店舗が語呂合わせで『3310円(サミット)』サービスを提供しています。真珠専門店『イワジン真珠』では、真珠のピアスとアンクレット・ブレスレットのセットを売り出していますし、地元鮮魚店では、地魚など水産品セットを、あるペンションは限定ながら『伊勢志摩サミット開催記念おひとり3310円カップル素泊プラン』など。しかし、今回のサミット警備は“見せる警備”ですから10メートル間隔に1人ないし2人のお巡りさんがいる。記念撮影しても絶対に写り込んでしまうほどです。それより何より3310円の商品やサービスは、残念ながら警察官には縁遠いものばかりなのです」(地元民)

 最も打撃を受けているのは、繁忙期を迎える真珠の養殖業者だろう。地元記者が声を潜めて言う。
 「最盛期の5月は養殖場に船を海に出して台風の準備や貝の状態管理をしなくてはならないのですが、21日からは出港停止になるのです。2時間交代で1日12回の巡回があるのは安心ですが、海辺の小屋で作業していても、何となく仕事に集中しづらいとこぼしていました」

 宿泊施設を満杯にしてくれる警備関係者には“ブタに真珠”ということか。

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