【5月22日】胸のなかの「悲しみ」が消えていく!5月の満月に咲き乱れる花とは? (2/3ページ)

ANGIE



皆さんは、かぐや姫が登場する日本最古の物語「竹取物語」のストーリーを覚えていますか?
男も女もせつない「竹取物語」
むかしむかし、竹取の翁が光る竹を見つけて切ってみると、中からそれはそれは可愛らしい娘があらわれて、翁は妻と二人で大切に育てることにしました。娘につけた名は「なよ竹のかぐや姫」

その姫の美しさはまたたく間に評判となり、5人の貴公子が結婚を申し出ます。結婚の条件として、貴公子らに無理難題を与えるかぐや姫。誰一人として、かぐや姫の難題をかなえたものはおりませんでした。

美しい姫の噂はとうとう帝のもとへ。狩りと称して、かぐや姫の家に忍び込んだ帝。驚いて一度は姿をかくしたかぐや姫ですが、その日から二人は文を交わすようになります。

3年ほど月日が流れ、かぐや姫は月を見て涙を流すように。心配した翁と妻がその理由をたずねると、かぐや姫は自分は月の人であり、次の満月に月に帰らなければならないと言って、さめざめと泣きました。

それを聞いた帝はかぐや姫を月へ帰すまいと兵士を遣わしますが、月の迎えが一言となえると閉ざされた扉は開き、かぐや姫は帝に天の羽衣と不死の薬をのこし、月へ。かぐや姫は月の衣を羽織った瞬間、すべての記憶を失います。

翁と妻はあまりの悲しみに床につき、帝は愛するかぐや姫のいないこの世界に生き続けても仕方がないと、天に近い山でかぐや姫の手紙と不死の薬を燃やしました。

その山は不死、「富士」と呼ばれるようになり、その煙はいまだ雲の中へ立ち上りつづけている、という物語。



どうしてかぐや姫は、二度と会うことができない帝に不死の薬をおくったのでしょう?

帝が生きていてくれたら、また会えるかもしれない。そんなわずかな希望をたくしておくったのでしょうか。男も女もせつない物語ですね。
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