松嶋菜々子に土下座交渉?地に墜ちたフジテレビのブランド力

デイリーニュースオンライン

写真はフジテレビ公式HPより
写真はフジテレビ公式HPより

 4月スタートのドラマが折り返しを迎え、7月期ドラマの情報が発表される中、『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)で3年ぶりに連続ドラマに主演する松嶋菜々子(42)がテレビ業界で話題になっている。「この企画では出演できない」――配役を巡ってフジテレビに物言いをし、企画・キャストを白紙にするという異常事態が発生したのだ。

 当然、出演予定だった役者を抱える芸能事務所は右往左往。方々にしこりが残ったという。それにしてもなぜ、フジは他事務所を敵に回してまで、松嶋サイドの無茶な要望を飲んだのか。

「この一件こそ、フジテレビのブランド力崩壊を意味している」

 と関係者は話す。

「今や業界では、『フジに出演しても、やけどするだけ』と言われるほど、敬遠される局になってしまった。ギャラを通常の倍出しても断る事務所もあり、芸能人のフジ離れは加速しています。松嶋さんのキャスティング白紙の一件は、最初から松嶋さんありきの姿勢のため、当然立場は弱い。どれだけわがままを言われても、飲むしかないのです」

■時代遅れのドラマ作り

 かつて「ドラマのフジ」と称えられた姿は見る影もない。そこには、「時代遅れで思考停止した制作陣に問題がある」と、前述の関係者が語る。

「視聴率低下にあぐねるフジがとった方針は、『HERO』『GTO』『ショムニ』など、過去のヒット作のリメイクです。結果、視聴者からは『昔の方がよかった』『つまならい』という意見が噴出し、ブランド力をさらに低下させてしまった。そこで次は、過去のヒット作の主演なら視聴率を獲れると、俳優頼みのキャスティングに走りました。しかし、『ガリレオ』で平均視聴率20%を出した福山雅治(47)が主演を務める『ラヴソング』が大爆死していることからわかるように、もはやそれは幻想でしかない。こうした方針は亀山社長の意向なのでしょうが安直すぎる」

 プロデューサー時代、『ロングバケーション』(1996年)、『踊る大走査線』(1997年)など、ヒット作を多く手掛けてきたフジテレビの亀山千広社長(59)だが、感覚が90年代で止まっているのだろうか。今の時代を読むことができない限り、フジテレビの復権は難しい。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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