産後から4ヶ月までは不安だらけ!大変な時期を支える新しい職業 (3/3ページ)
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出産
たとえば沐浴の仕方で、どれくらいきれいにしないといけないか、という質問を受けたときは、「大人でもシャワーを浴びればさっぱりして気持ちがいいですよね。赤ちゃんも同じです。毎回せっけんできれいに洗い上げなくても、大丈夫ですよ」といってあげたところ、質問をしたママは本当にホッとした表情になったそうです。
産後ドゥーラのサービスの終了時期ははっきり決まってはいませんが、だいたい赤ちゃんが1歳になると、自然と終了していく場合が多いそうです。
西さんのもとには、サービスが終了しても、「西さん、お元気ですか? 会いたいです」というメールが届きます。そんなとき西さんは、産後ドゥーラをやっていてよかったと思うのだそうです。
「いま思うと、本当は私自身がドゥーラの存在を産後に求めていたのですね。産後のママたちにお世話をさせていただくことで、私も自身も気づきを得られることが多くあります。心の悩みを話してくだった時は、信頼してくださる実感も得られますし、赤ちゃんの成長だけでなく、ママの成長にも身近に寄り添える機会をいただき、とても感謝しています」
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産後ケアをサービスとして利用することには、まだまだ抵抗や罪悪感を抱いてしまうママもいるかもしれません。
しかし、ママになったからといって、自分を大切にすることをないがしろにしては、決して短くない子育ての時間を楽しむことはできません。社会全体に産後ケアの必要性への理解が深まることが不可欠なのではないでしょうか。
(文/石渡紀美)
【取材協力】
※西公子・・・一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ、保育士、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会チャイルドマインダー、幼稚園教諭二種、NLPプラクティショナー、ホームヘルパー2級、ベビーマッサージタッチケアセラピスト、小児救急救護法MFA国際ライセンスあり。
現在、都内近郊を中心に産後ドゥーラとして活躍。相手の悩みや問題を含めて、相手の存在を無条件で肯定する姿勢には定評がある。ママと赤ちゃんを対象とした、Doula Cafeを隔月で開催。
【参考】