お寿司からマグロが消える……?! 大学生も大好きな「クロマグロ」が絶滅の危機!

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おすしのネタで大人気の「マグロ」。大学生のみなさんも好きな人は多いのでは? 日本人は、あの赤とピンクのなんとも言えないしっとりとした味わいが大好きです。しかし、近年よくニュースで取り上げられているように、一番人気の「クロマグロ」の数が急激に減少してしまっています。その数は一体どれほどなのでしょうか?

■日本人に愛される「マグロ」

「マグロの解体ショー」を売りにしているおすし屋さん、たまに見かけますよね。大きなその身を刀のような長い包丁でさばく様子は見事です。さばくと現れる鋼色の身体の内側の赤やピンクの身は、目にも鮮やかで本当においしいですよね。特に人気のマグロは「クロマグロ」なのですが、その数は年々減少傾向にあり、このままだと絶滅してしまう恐れがあると言われています。できればずっとおいしく頂きたいマグロ。一部の富裕層だけではなく、庶民にも愛されるマグロを守るために、どんな対策がなされているのでしょうか?

■人気ゆえに数は激減

日本がクロマグロをとっているのは主に太平洋なのですが、前述のように消費量が増え、乱獲ともいえる漁が行なわれた結果、その数は近年大幅に減ってしまっています。数を多くとっているから、という理由ももちろん大きいのですが、数が増えない最大の理由は、まだ産卵を経験してない若いマグロまでとってしまうためだと言われています。とるだけとり、新たなマグロが生まれなければ、数が減ってしまうのも当然のことです。

■日本政府が講じた策

このような事態を重く見た日本政府は、日本人の愛するマグロを守るため、重さが30キロに満たない若いマグロは年間4,007トンまでしかとってはならないという規制を2015年から導入することに決めました。この数は、2002年から2004年までの間の平均漁獲高の半分に値するそうです。

また、規制のほかに天然のクロマグロの味を再現しようと、養殖の技術も盛んに研究されています。大学の研究チームが育てた養殖マグロを扱うお店もあるそうです。

漁の規制や養殖など、クロマグロが消えてしまわないよう国をはじめとするさまざまな人が動き始めていいます。本当にマグロが食卓から消えてしまう日が来る前に、うまくこれらの施策が功を奏してクロマグロの数が増えるといいですよね。大学生のみなさんもマグロを口にするときには、この現状について少し思い出してみてください。

(ファナティック)

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