黒木華は大女優扱い?エキストラが見た『重版出来!』の舞台ウラ

デイリーニュースオンライン

写真はTBSのHPより
写真はTBSのHPより

 演技派女優・黒木華(26)の初主演ドラマ『重版出来!』(TBS系)。その撮影現場の様子をのぞき見た人がいる。といっても制作スタッフではない。趣味でエキストラを始め、その歴20年のキャリアを誇るA氏だ。

「黒木さんは常にスタッフに日傘を持たせて、ベンチで横になるときもスタッフが付従して日傘をさしてました。かなり日焼けに気をつけているようですね。また、ヘビースモーカーとウワサされている彼女ですが、撮影の合間にも一本も吸っていませんでした」

 ドラマ初主演ながら、スタッフに日傘をささせる大女優の雰囲気が、撮影現場の黒木からは感じられたそうだ。現場には喫煙所も設けられていたが、彼女がタバコを吸わないところを見ると、かなり真剣に臨んでいるのかもしれない。

■セキュリティゆるゆるのドラマ撮影現場

 エキストラは、かなり近くで俳優や女優を見ることができる。さぞ厳しく選出されているものと思いきや、実態は違った。

「私はTBSのドラマに多く参加しているのですが、公式ホームページで募集をしているため、気軽に応募できます。ただし、“ボランティアエキストラ”という形なので、バイト代や交通費などはいっさいなく、無給ですね。参加については、撮影日前日に突然電話がかかってきます。明日来れるかどうかや、服装の指定があります。また、応募の注意事項にも書いてありますが、撮影現場のことはSNSやブログに書かないようにと言われることもあります。とはいえ、秘密保持の誓約書を書かされたことはない」(エキストラ男性)

 警備に関しては、もっと危機意識が低い。

「現場では、携帯番号、名前、住所を書かされますが、応募した本人かどうかの確認も特にされません。偽名でも通ります。さらにエキストラは、スタッフやマネジャーと同じ位置で待機することが多く、撮影に入れば俳優や女優にもっと近づけます。私が行った撮影現場では、とくに警備員がいたという記憶はほとんどありません」

 もしも、不審者がエキストラとして参加して事件を起こしても、止める手だてはないように思える。昨今、シンガーソングライターの女性をストーカーが刺すという事件が起きたが、タレントの身辺はときに物騒だ。ところがA氏の語るドラマの現場事情は実に心許ない。

「スタッフとコンタクトをとるのは前日の電話だけです。おそらく、このときに危ない人間や怪しいと思った人は、避けるようにしているんでしょうね。もしも危ない人がいても、ここをクリアしてしまえば、何時にどこで撮影があるかわかってしまう」

 電話口での短いやりとりが唯一のセキュリティだとしたら、あまりにもお粗末な危機管理としかいうほかない。

 一般人が芸能人に危害を加える事件が頻発している今、大規模なエキストラを採用するドラマ撮影現場では、セキュリティ対策の早急な見直しが必要になるかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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