恵比寿マスカッツに殺害予告?セクシー女優のファンが暴走した経緯

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なぜファンの犯行予告が相次いでいるのか(※写真はイメージです)
なぜファンの犯行予告が相次いでいるのか(※写真はイメージです)

 5月下旬、アイドルグループ・恵比寿マスカッツなどで活躍するセクシー女優・葵つかさ(25)のツイッターに、小金井市で起きた元アイドル刺傷事件を引き合いに「襲いにいってやる」などと脅し文句が書き込まれた。一転して6月1日午後には、同一人物とおぼしきユーザーが謝罪し、事態は収束しかけているように見えるが、ネットストーカー対策の課題を露呈している格好だ。

■ファンが暴走か「襲いにいってやる」と犯行予告

 5月28日、葵は「“いいね(ツイートなどに対して賛同や支持の意を示す行為)”をしたら優しい言葉をくれて、“いいね”をしなかったら突然暴言の呟きに変わる人がいて、なんかちょっと怖い。“いいね”が当たり前になってしまって、無いとき逆にみんなを怒らせてしまうのなら、もう、“いいね”するのやめようかな…。でも嬉しい言葉は嬉しいんだもんね。考えます」と悩みを告白。

 翌日の29日頃から、葵にブロックされた(指定アカウントについて、ツイッター上でコミュニケーションがとれないようにする行為)とおぼしきネットユーザーが、「死神」という名前のアカウントを使って、葵のツイッターに誹謗中傷を始める。その他、「小金井の事件知っていますか?」「小金井の二の舞に、なりたいか?気をつけて夜中一人で、外を歩く時は」「全国ツアー何処かで何かあるかも。気を付けろ。おまえのこと、襲いにいってやる」などと、犯行予告ともとれるコメントを返信。5月21日の大学生・冨田真由さん(20)が刺された小金井市の事件を引き合いに葵を脅した。

 1日深夜に葵は「どうしたらよいかわからなくて」と率直に恐怖を感じていることを明かし、同ネットユーザーについて警察に相談するとコメント。一部ファンは、葵を心配して「ツイッターをやめたほうがいい」とアドバイスを送っている。

「冨田さんの事件や葵さんが受けた今回の犯罪予告は、いずれもプレゼントの返却やツイッターのブロック行為などコミュニケーションの拒絶から始まっています。また、ツイッターがコミュニケーションツールになっているのも同じです。『愛憎相半ばする』という言葉もありますが、憧れの人物と接するうちに愛情が募るも拒絶され、その挫折をバネに、感情が愛情から憎悪へと振り切れたのかもしれません。97年にはドラマ『ストーカー・誘う女』(TBS系)で雛形あきこ(38)が狂気のストーカーを演じて話題を集めました。近年はSNSや各種交流イベントを通じて芸能界のアイドルらと距離が縮まり、ストーカー化するファンが生まれやすい土壌になってしまったと言えるでしょう」(報道関係者)

 ところが1日昼、状況が変わってきた。一部メディアで報じられて騒動が大きくなり始めると、同一人物とおぼしきネットユーザーが、「死神」の名前を使った別アカウントで葵に「警察沙汰には、しないで下さい。もう二度としません。怖がらしてごめんなさい」「葵さんの気持ちも、考えずやってしまいました」と謝罪。自身の本アカウントの名前も明らかにして許しを請い、「全部葵さんのことが好きで好きでたまらなくやってしまいました。もう二度と投稿はしません。ツイッターも削除します」などとコメントしている。

「一件落着といいたいところですが、総合的に判断して、慎重に対応したほうが良いでしょう。また今回の一件にかぎらず、今後似たケースが生まれる可能性はあり、SNSを通じたストーカー対策が必要です。現状のストーカー規制法(「ストーカー行為等の規制等に関する法律」の略称)は、SNSによるつきまとい行為が原則的には規制対象になりません。そのため、直近は事務所の対応やイベントのセキュリティ能力が問われるでしょう。規模の小さな事務所などは、常にボディーガードをつけるような金のかけ方は金銭的に厳しく、難しい判断を求められるでしょう」(前出・関係者)

 なお5月30日には、小金井市の事件を受けて、SNSなどを通じたネットストーカーも対象にできるように、公明党がストーカー規制法を強化・改正を目指して与野党で調整すると明らかにしている。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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