“解散しない”明言も後味の悪さだけが残るSMAPの現在

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“解散しない”明言も後味の悪さだけが残るSMAPの現在(※画像はイメージです)
“解散しない”明言も後味の悪さだけが残るSMAPの現在(※画像はイメージです)

 解散騒動で芸能ニュースの話題を独占したSMAPが、ジャニーズファミリークラブへ届けられる会報にて、改めて「SMAPは解散しない」と明言したことが話題になっている。

 会報ではメンバーそれぞれの現在の心境が告白されており、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での生放送謝罪に関して木村拓哉(43)が、「元の状態に戻り、5人5様の覚悟を決めて前に進んでいくため」と謝罪に至った経緯を説明。中居正広(43)も、「SMAPが多くの人々に支えられていることを改めて実感した」と触れ、「これからもよろしくお願いします」とコメントしている。

 メンバー自身の言葉で語られたことにより、SMAPの解散危機は完全に回避されたと安堵する声も多い。しかし、中にはあくまでも「解散に関してはと」限定的な見方をするファンも多いようだ。

「今回のコメントは、ジャニーズの意向でまとめられていると感じるファンも多いようで、どこか後味の悪いものが残るのも事実です。SMAPそのものは消滅しないにしても、空中分解の状態は続くままかもしれません」(芸能関係者)

 今月4日に中居が自身のラジオ番組にて、「この世で一番怖いものは何か」というリスナーの質問に対し、「目に見えないものは怖い」と意味深な回答をしていたことで、「ジャニーズの目に見えない力が働いていたのでは?」と推測されていた。

■派閥解体の裏で行われる“世代交代”

 また今回のSMAP騒動で注目されたのが、ジャニーズ事務所内における「派閥」の問題だ。ジャニーズ所属のグループは、これまでSMAPの元チーフマネージャーである飯島三智氏(59)のマネジメント参加にあった「飯島派」と、副社長である藤島ジュリー景子氏(49)の管轄下にある「ジュリー派」に別れていた。今回のSMAP騒動でもカギとなったのが、この飯島氏の事務所退社であり、飯島氏が事務所を去った現在、ジャニーズ内では派閥の解体が行われているのではという声もある。

 具体的なところでは、これまで飯島派に属していたグループ・Sexy Zoneが、ジュリー派である嵐の櫻井翔(34)が総合司会をつとめる音楽特番への出演するという件だ。これまでSexy Zoneは、中居が司会を担当していた音楽特番『音楽の日』(TBS系)をメインに出演していた。そのためこの動きは、ジャニーズ内の垣根を越える画期的な動きと盛り上がるファンも多い。

「Sexy Zoneはここ数年で確実に人気を高めつつあり、ジャニーズとしても今後、力を入れていきたい存在のはず。それだけに、こういった“新たな試み”を行っているのではないでしょうか」(前出・関係者)

 こうした動きが進む中で、飯島派の中心であったSMAPの立場はより苦しくなってきているようだ。中には嵐の特番がSMAPのレギュラー番組をつぶすのではないかという声や、『音楽の日』での中居司会続投を懸念する見方もあるのだとか。

 事務所としては、マネジメントスタイルの変化と同時に、さりげなくSMAPから嵐へと中心グループの世代交代を目論んでいるのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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