英語学習・趣味でまわりと差をつけたい人へ! 効率よくステップアップするための「上達の法則」【学生記者】 (1/2ページ)
こんにちは、早稲田大学3年の吉山です。勉強・仕事・趣味などなんでも、これから始めることについて効率よく上達したい! と思ったことは、子どもの時から誰にでもあると思います。でも、努力していてもなかなか上達が見られない「スランプ」に陥ってしまったり、そもそもなにから手をつければいいかわからなかったりして学習がはかどらない……そんな経験はありませんか?子どもの頃は習い事で先生が教えてくれるということが多かったですが、大学生にもなると、なかなか「趣味の教室に通う」という時間も取れないと思います。そこで今回は、なんにでも適用できる「上達の法則」をあなたに伝授したいと思います。
■「上達する」ってどういうこと?上級者の世界に触れる
まずは、上達のノウハウに入って行く前に、上達のメカニズムや経緯に触れたいと思います。「そんなことはいいから、早く方法論が知りたい!」という方は次のチャプターに飛ばすことをおすすめします。
人間は頭で考えながら行動する際には「ワーキングメモリ」で情報の処理を行っています。コンピューターでも、行うべき処理のデータ量がこのワーキングメモリの容量の大きさを超えてしまうと、動作が遅くなったりフリーズしたりしてしまいます。人間も同じで、この脳の「ワーキングメモリ」の容量を超えた認知はできません。その「ワーキングメモリ」には7〜9つのスペースがあり、1つのスペースにひとつの情報を収納することができます。ここで重要なのは、スペースの数は上級者でも初級者でも変わらないということです。しかし、二者が異なるのは、スペースにしまう情報の質です。
ギターを例にとりましょう。初級者はひとつのコードを、「中指でこの弦」「人差し指はここ」「小指はこの弦」という情報で押さえながらジャラーンとコードを弾きます。その処理を繰り返し行うことで、上達した人は、同じコードを「このコード」という情報でひとつのスペースで処理します。そのため判断も早くなり、よりスムーズに演奏ができるということです。