【永田町炎上】良識ある政治家は存在しない?政治家の悪しき習慣 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

Photo by photo AC(※写真はイメージです)
Photo by photo AC(※写真はイメージです)

【朝倉秀雄の永田町炎上】

■国会議員は下手をすると自己破産

『朝倉秀雄の永田町炎上』も早いもので三年目に入った。これまで筆者の拙いコラムにアクセスいただいた読者諸氏には改めて厚く御礼を申し上げる次第である。

 筆者はかねがね自らの著書やテレビ番組で、議員だった父親が死ぬか、引退して「家業」の「政治家商売」を継がなければならなくなった世襲議員はともかく、官公庁や一流企業で順調な人生を送っている者が大金をかけ、下手をすると人生を棒に振る大きなリスクを犯してまで国会議員になろうなどという酔狂な人間はまず滅多にいないと主張してきた。

 現に筆者の友人の某衆議院議員などはともかく当選6回を重ね、まだ閣僚にはなっていないものの副大臣や常任委員長になったのはいいが、財産を蕩尽し、父親から受け継いだ豪邸は競売にかけられ、経営していたタクシー会社も人手に渡り、何億円もの借金を抱える始末だ。周囲から「センセイ」と呼ばれ、秘書に傅かれ、民間には冷淡な官僚が揉み手で擦り寄ってくる「快適な生活」を送る代償はそれだけ大きい。

 彼の口癖は「俺は落選したら自己破産しかねえ」だが、金融機関というのは、現金なもので、現職のうちは借金の取り立ても猶予してくれるが、落選した途端に容赦がなくなる。

■そもそも「良識」ある人間は政治家などにはならない

 筆者は政策秘書として与野党合わせ衆参8名の国会議員に仕え、委員会質問の原稿の作成、「出版記念パーティー」という名の政治資金集めの小道具である著作の代筆、講演会作り、資金管理団体の会見責任者として政治資金の管理や収支報告書の作成などに従事してきた。同業の「もの書き」のなかには政治記者上がりなどもいるが、政治家という人種はすこぶる狡猾で、マスコミ人の前では綺麗事ばかり宣い、なかなか本性を見せないから、彼らには政治家の醜悪な正体がわからない。

 その点、秘書として昼夜を問わず議員たちと行動を共にし、彼らの生の生態を熟知する筆者に言わせれば、国会議員を含む政治家に「良識を持て」「悪いことをするな」というのは、「プロのドロボー」に「物を盗むな」麻生副総理が大好きな「ゴルゴ13」に「人を殺すな」というのに等しい。

「【永田町炎上】良識ある政治家は存在しない?政治家の悪しき習慣」のページです。デイリーニュースオンラインは、朝倉秀雄政治資金規正法参議院議員選挙政治社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧