【プロ野球】今こそ問う!阪神”選手複数ポジション制”の是非 (1/2ページ)

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阪神が敷く選手の複数ポジション制は是か非か?
阪神が敷く選手の複数ポジション制は是か非か?

「まさか! あの名手、大和が」

 誰もがそう思ったプレーが、6月26日、阪神対広島の9回裏に起こった。

 無死一塁からルナの放った打球はセカンド・大和への平凡なゴロ。ルナを一塁で刺し、一塁走者の丸佳浩を塁間で挟んでタッチプレーすれば容易に併殺が成立するはずだった。

 しかし、大和は丸を一塁に追い詰めた結果、ルナを走者として生かすというボーンヘッドをおかしてしまう。大和らしからぬプレーだった。

 この後、レフトの俊介とセンターの中谷将大が交錯し落球。広島のサヨナラ劇を演出することになるから、野球は怖い。

 大和といえば、日替わりでセンター、セカンドと阪神のセンターラインを固める守備のスペシャリスト。この日は8回からレフトの守備にもついた。

 今回は、阪神が敷くこのような複数ポジション制の功罪について考えてみた。

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■内野と外野を掛け持ちする選手たち

 6月25日、中日との2軍戦のスターティングメンバーが複数ポジション制を象徴するものだった。

 1番レフト・上本博紀、6番セカンド・板山祐太郎。いずれも本職であるポジションからあえて外し、慣れない守備につかせた。これは複数ポジション制を試すためのオーダーだった。

 現在の阪神の野手で複数ポジションをこなさない選手は、鳥谷敬、福留孝介、ゴメスくらい。ほとんどの選手が2つ以上のポジションを掛け持ちしている。

 北條史也のように内野のみ、高山俊のように外野のみを掛け持ちする選手はともかく、内野と外野を掛け持ちする選手が多いことに驚く。

 前述の大和は当然のように内外野をこなしているが、これまでに西岡剛、新井良太、陽川尚将、板山祐太郎、今成亮太、中谷将大と7選手も、内外野の守備を課せられているのだ。

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