天才テリー伊藤対談「冠 二郎」(2)結婚までの経緯が青春ドラマみたい (1/2ページ)
テリー そこでは、まだ挨拶しただけですよね? どうやって2人の恋は盛り上がっていったんですか?
冠 これがまた不思議な話で、マネージャーがたまたま彼女に名刺を渡していたんですよ。そしたら、熱海の公演から3~4日後に事務所へ彼女からの荷物が届いたんです。
テリー その中身は?
冠 職業柄、歯間ブラシとか、歯に関する物をいろいろと送ってくれたんです。あと、同封された手紙に携帯番号も書かれていて。
テリー おお、それは絶対「かけてくれ」ってことじゃないですか!
冠 いや、でもせっかく手紙をくれたわけだし、電話だと何を話せばいいかわからないから、速達で返事を出したんですよ。
テリー いいな、昔の青春ドラマみたい(笑)。どんな返事を書いたんですか?
冠 薬のお礼とこちらの電話番号、そして「もし、できることならば今後、心の交流も」と伝えたんです。そしたら次の日の夜に「お手紙ありがとうございます」って電話がかかってきたんですよ。その時に「実は一目ボレしちゃったんだ」と‥‥。
テリー 言いましたか!
冠 いやあ、勇気を振りしぼりました。もう70過ぎだし、これが最後のチャンスだろうから「彼女には積極的に行こう」と。
テリー カッコいいじゃないですか。
冠 で、まずは会って食事でもしよう、ということになったんですが、彼女は「女性と外食しているところを誰かに見られると、冠さんにご迷惑をかけるから、私がご自宅に行きます」って言うんですね。それで「俺、いつも外食ばっかりだから、家に調理器具も何もないよ」って言ったら、彼女は炊飯器とお米や餃子とかを持って家まで来てくれたんです。