パリ・リヨン駅で味わうフランスのエスプリ。リヨン駅に燦然と輝く老舗レストラン「ル・トラン・ブルー(Le Train Blue)」 (1/4ページ)
フランス・パリ。
「花の都」として世界中の人々から賞賛されているパリですが、実はほんの150年くらい前までは決して美しい街ではなく、鼻が曲がるほど臭い街でした。
そんなパリは、皇帝ナポレオン3世の招聘したオスマン男爵の都市整備事業によって大規模な都市改造が行われます。
1853年から1870年まで17年にわたって大規模な都市改造によってパリは現在のようなパリへと生まれ変わっていくのです。
そんなパリの大改造の状況を世界に広めた事業こそ、パリで行われた万国博覧会。
特に1989年と1900年のパリ万国博覧会は有名で、フランス革命の発端とされるバスティーユ襲撃100周年となる年に開催された1989年のパリ万国博覧会のために、現在のパリのシンボル・エッフェル塔が建設されます。
さらに1900年のパリ万国博覧会はオリンピックと合わせて開催されたため、多くの人々がパリを訪れ、人々は当時最新のテクノロジーや文化などの情報をパリで手に入れることになります
記念すべき新世紀を祝う1900年のパリ万博博覧会に合わせて、当時としては世界で最もおおきな高さ100メートルの観覧車「グランド・ルー・ド・パリ」が建設され、さらに、動く歩道や前回の万博にあわせて建設されたエッフェル塔にエスカレーターが設置されるなど、世界中の人々が新しい世紀の扉を開く、という華々しい時代を謳歌(おうか)していました。
そんないわば人類にとって記念すべき年であったとも言える1900年に、パリに創られたものの1つが今回ご紹介する老舗レストラン「ル・トラン・ブルー(Le Train Blue)」
歴史的建造物に指定されている店内には、41点のフレスコ画が描かれており、1900年当時の鉄道路線の名所などが示されています。