彼の胃袋をつかめ!『大人の肉ドリル』に学ぶ最強肉料理の知識3つ (3/4ページ)
すじ肉など肉の食感を楽しみたければ高温、鶏のむね肉などやわらかさを味わいたければ低温、シチューなどスープと肉の両方を味わいたければ中温、などだ。
ただ理屈はわかっても、実践するのは難しいだろう。あらゆる要素が絡みあう煮込み料理こそ、何℃をキープすればいいかなど数字ばかりにこだわると破綻する。よって、覚えることはたったひとつと本書は説く。
「自分は誰のために、どんなものを作ろうとしているか」
理屈や数字を理解した上で、ようやく重要になるのが愛情なのである。
現代は女性が家で料理をするのが当然の時代ではない。本書の著者のように、料理のデキる男性は増え続けている。そんな彼らを頼り、料理を諦めてしまっている女性も多いことだろう。そんな今だからこそ、一つ料理の知識があるだけで「さすがだね!」と言われることも。ぜひ本書を手に取り、魅惑があふれる肉料理の世界へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
ライター:平原学[ひらばるまなぶ]
ショートショート『汽笛』で2000年おはなしエンジェル子ども創作コンクール優秀賞。2001年、長編小説『レインボーロードスーパーバトル』で第4回日本自費出版文化賞入選。2013年第3回ツイッター小説大賞佳作。