【プロ野球】Aクラス目指す楽天と難敵ロッテのアンビリーバブルな激闘を振り返る (1/2ページ)
プロ野球は後半戦が始まった。4位・楽天は可能性がある限り、プレーオフ出場を目指す。
5月8日に最下位に沈んだ楽天は、交流戦で新戦力が躍動。上昇気流をつかまえ、リーグ戦再開後に4位へ浮上している。懸案の長打力不足も、デビュー2戦連続本塁打を披露した新外国人ペレスの加入で目途がつきそうな気配。不振の銀次もここへきて復調、そのバットに快音が戻ってきた。
さあ! いよいよ勝負の夏!!
■試合展開が読めない激戦続きの「楽天vsロッテ」
しかし、勝負どころを迎えた犬鷲軍団には、戦々恐々の対戦カードが待ち構えている。7月22日から始まる3位・ロッテ戦だ。
Aクラス入りをかけた真夏の戦いを制するには、3位・ロッテとの戦いが肝心。7月17日現在、3位との間に横たわる10.5ゲーム差も、一時期は借金15を抱えた事態も、全ては「逆転のロッテ」の奔流に飲み込まれたことが原因なのだから。
ロッテ戦は単なる3位・4位対決ではない。楽天の命運、生殺与奪を握る対戦になっている。それほどまでに、下記3試合の敗戦が与えたアンビリーバブルな衝撃は、大きな意味を持っている。
5月5日 8対15(Koboスタ宮城)
5月14日 12対13(QVCマリンフィールド)
5月15日 8対9(QVCマリンフィールド)
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■4番が満塁弾を放っても、歴戦の大打者が勝ち越しソロを決めても勝てなかった……
この3試合の衝撃的な負け方を振り返ってみよう。
5月5日のゲームは、楽天先制、ロッテ同点、楽天勝ち越し、ロッテ同点、ロッテ勝ち越し、楽天逆転、ロッテ同点、楽天勝ち越し、ロッテ大逆転……。猫の目のように戦況が移り変わった。
終盤に4番・ウィーラーのグランドスラムで逆転したのも束の間、直後に試合は振り出しに。すぐさま松井稼頭央のソロ弾で勝ち越しを決めたが、9回になんと8失点。松井裕樹が炎上した。