赤井英和インタビュー 浪速のロッキー挫折からの復活劇(2) (2/2ページ)
子供たちには、『今は大変でも頑張れば夢は叶うから、志は大きく持て』と言っているんです」
−−最後に、我々庶民の間では、景気がよくならない中、前向きになれない方たちも多くいます。何かアドバイスを。
「1998年に、私がアフリカのコンゴからザイール川を辿って行くという旅行の番組のお仕事があったんです。そこでは、狩猟民族のピグミー族の人たちと10日間一緒に生活しました。彼らは捕った獲物を皆で平等に分け合い、猟以外は太鼓叩いて踊ったり、その周りで子供たちは遊んでいる。とても穏やかな人達と幸せな時間を過ごせたんです。
その帰国後、成田空港のトイレに入ったとき、鏡に難しい表情をした人ばかりが映る一方で、自分は嬉しそうな顔していた。そのとき、日頃から難しい顔ばかりしてると周りにもそれが影響するものだ、と思ったんです。気持ちは顔に出る。相手の顔は自分の顔と思えと。穏やかな顔をしていれば、奥さんだって穏やかになりますよ」