イギリスの「10代の妊娠率」が20年で半分になった驚きの理由 (1/4ページ)

Suzie(スージー)

イギリスの「10代の妊娠率」が20年で半分になった驚きの理由

みなさんは10代で妊娠し、子どもを育てていくことを想像できますか?

厚生労働省の発表によれば、2015年の日本の出生数は100万5,656人で、そのうち母親の年齢が19歳以下の出生数は11,927人でした。また第一子出生時の母親の平均年齢は、30.7歳となっています。

一方、世界に目を向けてみると、10代の妊娠率が高い国のひとつにイギリスがあります。しかし、そんなイギリスの10代の妊娠率は過去20年間で半分になり、1960年代後半に記録管理がはじまって以来の最低水準になったというのです。

これはなぜなのでしょうか? イギリスで10代の妊娠率が半減した理由についてご紹介しましょう。

■政策のおかげで20歳以下の出産率が減少

1998年、イギリスは西ヨーロッパで10代の妊娠率がいちばん高い国でした。

しかし2016年7月、イギリスの国家統計局は、15歳~19歳の女性の受胎率の低下を明らかにしたデータをリリースしました。それによると、1,000人当たり、14.5人がティーンによる出産となっています。

ベッドフォードシャー大学で10代の妊娠研究センター所長を務めるアリソン・ハドリーさんは「これは1999年に労働党政権が立ち上げた、長期的かつ大掛かりな戦略の結果です」と語っています。

この戦略とは、10代の妊娠を減らす目的の活動で、そのために18歳以下の受胎率50%減少を達成するため10年という期間が与えられました。

政府の政策であるため困難で遅い進歩だったにもかかわらず、取り組みは完全に10年間維持され、政策への熱意も落ちることがなかったそうです。

そして現在では、40歳以上の女性の出産率が上がり、20歳以下の出産率よりも高くなっています。

■10代の妊娠は本人だけの問題だけでない

またアリソンさんは、「私たちは10代の妊娠が、みんなの問題であると理解しました。保健から教育、ソーシャルケアやユースサービスまでです。

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