聖書1000ページを記憶するユダヤ人に学ぶ「英語学習の基礎」 (1/3ページ)
『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』(加藤直志著、サンマーク出版)の著者は、オンライン英語塾「加藤塾」主宰にして「ユダヤ英語コーチ」。
本書で提唱する「ユダヤ式英語勉強法」を通じ、これまでに1万8,000人以上にインターネットで英語を指導してきたそうですが、その主張は想像以上に大胆です。
なにしろ「記憶の民」といわれるユダヤ人の究極の記憶法は、「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」にほかならないというのですから。
にわかには信じられないような話ですが、事実、彼らはそうやって、1,000ページ以上もある聖書のなかの「トーラー」と呼ばれる部分を全文記憶しているのだとか。
3、4歳から体をゆらゆらさせながら、ブツブツ聖書をつぶやく……すると、いつの間にか「トーラー」を記憶できているというのです。
■体と口を動かしながら覚える理由
では、なぜ彼らは聖書を記憶する際に体を前後させるようになったのでしょうか? それは、「聖書の数が足りなかったから」なのだといいます。
奴隷として扱われたり、ひどい迫害を受けてきた彼らはその昔、日常的に聖書を燃やされたり捨てられたりされていたのだそうです。
そのため聖書の数が慢性的に足りなくなり、みんなで一冊の聖書を読もうとしたため、見えるように体を動かす習慣がついてしまったということ。
そしてその結果、「ひょっとしてこれは画期的な記憶法なのでは?」と気づいたというのです。さらには「体を動かすことで体温が上がり、血行がよくなる」というメリットにも気づいたため、この記憶法が広まっていったのだとか。
■音読と反復による暗記練習が肝!
だから、「英語をどのように勉強すれば、いちばん効果があると思いますか?」という問いに対しても、著者はまず「つぶやくこと」だと断言するといいます。
ただし、それだけでは不十分。「体を動かしながら」という要素が加わって、初めて効果的な「ユダヤ式英語勉強法」が完成するというわけです。