【プロ野球】地味だけど大記録…2000年以降のサイクル安打達成者たち

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2000年以降のサイクル安打達成者
2000年以降のサイクル安打達成者

 7月20日、マツダスタジアムで行われた広島対中日の一戦で、中日の大島洋平がサイクル安打を達成した。

 初回、今季初登板の大瀬良大地からライトスタンドに超低空の弾丸本塁打を放つと、2回には左中間に二塁打。4回には九里亜蓮の代わり端を叩いて左中間を破る三塁打、6回にはショート後方へテキサスヒットを放ち、4打席で達成する“ストレート・サイクル安打”をやってのけた。

 サイクル安打はNPB史上64人目(計68回)。ノーヒットノーラン(完全試合を含む)はNPBで78人(計89回)が達成しており、実はサイクル安打はノーヒットノーラン以上にレアな大記録なのだ。

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■もともと地味すぎて誰も気づいていなかった!?

 しかし、サイクル安打がプロ野球ファンの記憶に長く残るかといわれれば、ノーヒットノーランに比べて正直なところ、NOだろう。

 そもそも日本ではサイクル安打の認知自体が遅れていた。

 1965年、「ドクター・ベースボール」と呼ばれ、日本野球界にアメリカ野球を広めたダリル・スペンサー(阪急)が、サイクル安打を達成した際、記者が無反応なことに対して、

「おいおい、今日、オレはサイクル安打を打ったんだ。なんで誰もそれについて聞かないんだ」

 と話したところからリサーチがスタートしているほどだ。

 確かに連続本塁打やノーヒットノーランに比べて、印象は薄い。忌憚なくいえば“地味”だ。実際にテレビや現地で観戦した試合での達成、贔屓チームの選手の達成以外は記憶がだんだん薄れている。

 しかし、難易度の高い大記録であることに間違いはない。そこで今回、2000年以降にサイクル安打を達成した13人(大島洋平を除く)を列挙してみた。

 果たして何人覚えているだろうか? 全員覚えていた人はスペンサー並みの「ドクター・ベースボール」だ!

≪2000年以降のサイクル安打達成者≫
※所属球団、球場名は記録達成時

(1) 松井稼頭央(西武)
2000年6月7日 近鉄戦(西武ドーム)

(2) ボイ・ロドリゲス(横浜)
2002年7月27日 広島戦(函館・オーシャンスタジアム)

(3) 井端弘和(中日)
2002年9月21日 横浜戦(ナゴヤドーム)

(4) ホセ・オーティズ(オリックス)
2003年5月3日 西武戦(西武ドーム)

(4) 福留孝介(中日)
2003年6月8日 広島戦(ナゴヤドーム)

(5) 稲葉篤紀(ヤクルト)
2003年7月1日 横浜戦(松本市野球場)

(6) 村松有人(ダイエー)
2003年7月1日 近鉄戦(大阪ドーム)

(7) 桧山進次郎(阪神)
2003年7月2日 中日戦(甲子園)

(8) 細川亨(西武)
2004年4月4日 日本ハム戦(札幌ドーム)

(10) アレックス・オチョア(中日)
2004年4月13日 巨人戦(東京ドーム)

(11) フリオ・ズレータ(ロッテ)
2007年9月22日 楽天戦(フルキャストスタジアム宮城)

(12) 小笠原道大(巨人)
2008年9月3日 広島戦(京セラドーム大阪)

(13) ライネル・ロサリオ(広島)
2014年9月2日 巨人戦(長野オリンピックスタジアム)

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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