SMAPのライブ”活動休止”いつまで続く?分裂騒動の懲罰との見方も
今年初めに解散騒動で大揺れになったSMAPのライブ活動が「休止状態」に陥っていることについて様々な憶測が流れている。ライブ再開は絶望的で年末のNHK『紅白歌合戦』出場を見送るとの情報が噴出する一方、年内に復活するとの見方もあり、ファンは不安と期待が入り混じった複雑な状況に置かれている。
■紅白も絶望?年末に復活?情報錯綜の異常事態
今年7月に放送されたTBS系、フジ系、日本テレビ系の音楽特番はいずれもSMAPの姿なし。特にリーダーの中居正広(43)司会の『音楽の日』(TBS系)や、4年連続で大トリを務めていた『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)の欠場は異常事態を感じさせた。
この話題に明石家さんま(61)が『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)で切り込み、中居は「その時、ちょっと声を飛ばしちゃってて、喉のコンディションが良くなくて。僕の調整不足でした」と真相を答えた。
だが、ジャニーズ事務所が発表した出演辞退の理由は「新曲がないので十分なパフォーマンスができない」というもの。大きな食い違いがあり、さらに中居の「喉の調子が悪かった」という言い分は週5本の司会番組に加えて『音楽の日』で12時間の長丁場をこなしたことを考えると苦しい。また、事務所側の「新曲がない」という理由は過去の名曲が数多く披露される音楽特番では論外。表に出せない事情があるように感じられた。
このまま歌番組欠場が続けば、当然ながら『紅白』の出場も危ぶまれる。
「ジャニーズ事務所の出場枠が増えすぎたため、NHKサイドが出場グループを減らしてほしいと打診しているのは確か。ただ、制作側は老若男女に絶大な知名度のあるSMAPに出演を継続してもらいたいようです。しかし、同時にNHK上層部はゴタゴタを嫌う体質でもあり、出場が微妙になっているのは否定しようがない」(芸能関係者)
ファンが悲しむような話だが、その一方で芸能リポーターの駒井千佳子氏(50)は7月25日に放送されたAbemaTVの『芸能(秘)チャンネル』で11月〜12月に復活ライブがあると予測。「このまま進めて行くと9月と聞いています。準備が間に合わないと言われたので、もっと先か。年内にはあるのかな、と思います」と事情通として見解を示した。
■「キムタク優遇」で亀裂を危惧する声も…ライブ活動休止の真相は?
そんな中、25日に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で木村拓哉(43)メインの特別篇が放送され、一部で「事務所のキムタクびいき」によってグループ内の亀裂があらわになったと騒がれている。同放送は「木村拓哉先輩、ついて来てもらっていいですか?」と題され、木村が俳優の濱田岳(28)と桐谷健太(36)とともにマリンスポーツやキャンプに挑戦。SMAPメンバーの居ない中で何でもこなす木村のカッコよさがクローズアップされ、それが「キムタク優遇」との印象を与えることになった。
「木村は解散騒動でいち早く残留を決めて事務所の歓心を買い、優遇されることになったといわれています。しかし同枠では先月に中居司会の特番や、草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(42)、香取慎吾(39)の3人がメインの特番が放送されている。中居と木村のツートップそれぞれと、他の3人で枠を分け合ったことになり、決して木村が優遇されているわけではない。また、すでにメンバー間のわだかまりは解消されているとも聞いています」(週刊誌記者)
であれば、何がSMAPのグループ活動を阻害しているのだろうか。
「グループ活動を阻んでいるのは事務所の意向が大きい。SMAPを引き連れて独立を画策した元チーフマネジャーのI女史が追放され、対立関係にあった副社長の藤島ジュリー景子氏(50)が現場の全権を掌握。ジュリー氏はSMAPメンバーのソロとしての実力を認めながらもグループ活動に消極的です。ジュリー氏の母親で事務所の実権を握っているメリー喜多川副社長(89)の意向でもあり、その怒りが解けないうちはライブ活動は難しいかもしれません」(前同)
やはりグループ活動の休止は独立騒動の“懲罰”なのだろうか。それでも希望を捨てずに5人そろって笑顔でライブしてくれることを期待している人は多いだけに、メンバーの意思やファンを無視せずに「SMAP完全復活」の英断を下してほしいが……。
- 文・佐藤勇馬
- ※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。