2016年の年始に勃発したSMAP騒動以降、独立派の中心・中居正広（43）と唯一の残留派・木村拓哉（43）の対立関係がクローズアップされてきた。しかし近頃は、香取慎吾（39）による“木村拒絶”が激化し、その影響で騒動の再燃が懸念されている。

「9月に25周年を迎えるSMAPですが、騒動が明るみになったことでお祭りムードは一変。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長（84）はマスコミの前でSMAPの解散を否定し、記念イヤーのコンサートも後押ししましたが、現状は依然深刻なままです」（テレビ局関係者）

　つい最近も、『女性セブン』（小学館）でコンサートの“中止”が報じられたばかりだ。

「ジャニー社長の発言後は、コンサートの準備が始動したという報道もあった。しかし、ここに来てそれも中止される事態に。その原因こそ、SMAPのコンサート演出を手掛けてきた香取が抱く“木村への反発心”だといいます。香取から見た木村は、自分達の育ての親である飯島三智氏（59）を裏切った“反逆者”。しかも、一人だけジャニーズに忠誠心を見せたことで、事務所からの優遇が約束されたも同然とあって、香取はそんな木村が許せない」（前出・関係者）

　その結果、香取はコンサートについて「おれは絶対にやらない」と断固拒否。すると、香取と親しい草なぎ剛（42）も「慎吾がやらないならおれもやらない」と表明したと伝えられている。

■「いつぶり返すかわからない」

　事態は想像よりも深刻だ。ここにきて、出演辞退も相次いでいる。ジャニーズに詳しいライターが明かす。

「香取の強い気持ちは他メンバーに伝染しつつある。そのため、SMAPは7月16日放送の『音楽の日』（TBS系）と18日放送の『2016FNSうたの夏まつり』（フジテレビ系）を立て続けに出演辞退。年末の『NHK紅白歌合戦』にも出場しないのではないか、と言われています。こんなことが続けば、継続が明言されている『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）も、いずれ打ち切りになってもおかしくない。分裂・解散騒動がいつぶり返すか分からないといった状況です」

　木村と他4人のメンバーの間に生じた亀裂は、もう修復することはないのだろうか。

文・佐々木浩司（ささき・こうじ）

※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』（宝島社）など。