いまだメンバー全員での活動が見られないSMAPだが、ジャニーズ事務所の木村拓哉（43）への“特別扱い”が日増しに露骨になっている。先日、木村が来年1月にTBSのドラマで主演をつとめることが報じられたのだが、この放送に関してもジャニーズの”強い意向”が反映されているという。

■泥を塗りたくない…コケないための“キムタク配慮”

「実はキムタク主演ドラマは10月クールで放送という話もあったんです。ですが、10月クールの中にはテレビ朝日で『ドクターX～外科医・大門未知子～』の新シリーズが放送されることが発表されていました。そこでジャニーズは“医療ドラマかぶり”を避けることと、次のクールでじっくり木村が演じる医師の姿を視聴者に堪能してもらおうと考え、1月クールを強調したと言われています」（芸能記者）

　ちなみに『ドクターX』は女優の米倉涼子（41）が敏腕女性医師を演じる医療ドラマだ。米倉の「私、失敗しないので」という名ゼリフが話題を呼び、高い人気を集めている。先月3日に放送されたスペシャルドラマでも平均視聴率22％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録するなど、“失敗しない”実績を持つドラマである。

「そういった強敵が相手であるだけに、同クールで放送して仮に大コケした場合、木村の顔に泥を塗ることになってしまう。そのようなリスクをジャニーズ側は事前に回避したのではないかと言われています。最近ではこうした”木村推し”に呆れているSMAPメンバーもいるようで、彼らのモチベーションは落ちる一方となっています」（前出・記者）

　木村のためとなると、どんな手段でも格別の配慮で優遇させる現在のジャニーズ事務所。その露骨な動きは騒動前の比ではなくなっている。SMAPの解散騒動は彼らの活動全てに悪影響を与えているようだ。

文・橘カイト（たちばな・かいと）

※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相！禁忌都市伝説』（ミリオン出版）ほか多数。