武雄市の幼稚園がニセ科学”EM菌”をプールに投入の是非|やまもといちろうコラム (1/2ページ)

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 山本一郎(やまもといちろう)です。ニセ太郎です。

 ところで先日、よく騒動の震源地になるお騒がせ自治体・武雄市が、EM菌の入った茶色い溶液を幼稚園のプールに投げ込む事案が発生。ネットでニセ科学クラスタが騒いでおりました。

 その後、buzzfeedも本件についての調査記事を掲載。若干コタツ気味でありますが、温度感の分かる内容に仕上がっております。

武雄市の幼稚園がプールにEM菌投入 専門家は「まったくの迷信」

 半年ほど前に、別の件で武雄市を私が取材した際は、担当者が「とりたてて害はないので」とお話されていたわけですが、いまでも同じロジックのようです。まあ、市役所としては保育園幼稚園のプールに地元の婦人会差し入れのEM液投入の是非にまで介入できないので、穏便な対応を取るしかないのだろうということは分かります。

 ニセ科学方面は、それこそ水素水から誕生学協会、サイエントロジー方面までさまざまな蔓延り方をしていて、以前、本稿でも書きましたが「江戸しぐさ」のように、いまの常識や現実を歴史に投影して、創作と史実が混同されるケースまで出ているのを考えると、根拠はなくとも人は得てして信じたいものを信じるのだという真理に辿り着きます。別にそれが、本人の考えに基づいて自分の影響下でだけ、行われている分にはそこで発生する不幸や不具合は本人の責任によって消化されるのでどうにかなるのかなと思うわけです。

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