徹底調査で明らかになった「資産10億ドル保有者たち」の共通点 (2/3ページ)
同時に、誰も思いつかないような製品をイメージする想像力も持ち合わせているそう。共感をベースに、「その先」を思い描く能力です。
いわば共感力と想像力の融合が、爆発的な大ヒットを生み出すということなのでしょう。
(2)最速で動き、ゆっくりと待つー時間
ビジネスはタイミングが命ですが、新製品の発売や事業投資の適切なタイミングを正確に予測できる人はいません。だからビリオネアは、複数の時間軸を同時に意識するのだそうです。
タイミングが予測不可能であることを知っているので、「短気」と「気長」の両面を同時に持ち合わせているということ。
チャンスをつかむために最速で動く一方、気は熟すのを誰よりもゆっくり待つということ。
(3)創造的にルーティンワークをこなすー行動
クリエイティビティと現実的な能力は相反する物だと考えられているため、クリエイティブ部門とオペレーション部門が分かれている企業も少なくありません。
しかしビリオネアは、クリエイティブなアイデアを考えるのと同じくらい熱心に実務をこなしているもの。
普通の人ならルーティンワークと捉えるような日々の仕事においても創造性を発揮し、新たな価値を生み出すことができるというのです。
(4)現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れるーリスク
ビリオネアにはリスクを好むかのように思われがちですが、それは誤解だと著者は断言します。
むしろ、ビリオネアはリスクをあまり好まないというのです。ただ、普通の人とはリスクの選び方が違っているだけ。
投資で損をしたところで、ビリオネアは特に気にしないといいます。なによりも気にするのは、いまあるお金を失うリスクではなく、将来の可能性を逃すリスクだということ。
だからこそ、たとえ失敗しても、彼らは未来のために何度でもチャレンジをするのだそうです(実際、ビリオネアの多くは初期の事業であまり結果が出せなかったり、手痛い失敗をしていたりするのだとか)。
(5)自分とは正反対の人を仲間にするー仕事相手
ビリオネアには、孤高の天才のイメージがつきまといます。