タイ北部の伝統焼き物「セラドン焼」のカフェ併設専門店 サイアム・セラドン・ティーハウス (1/5ページ)
およそ700年前からタイ北部に伝わる伝統的な青磁器、セラドン焼。
タイ北部でとれる黒粘土を使い、800度で素焼きにした後、天然の草木の釉(うわぐすり)をかけて、1250度の高温でさらに焼き上げるという工程を経て作られるセラドン焼は、表面のつやのある透き通ったグリーンと、その下の繊細なひび模様が美しい器です。
熟練の職人の手でひとつひとつ手作りされるセラドン焼は、華麗さこそないものの、素朴で温かみのある独特の雰囲気が魅力。少し重いけれど、厚手で丈夫なので、普段使いにぴったりです。
チェンマイに行くならぜひセラドン焼きを見てみたいと思い、訪れたのは、サイアム・セラドン・ティーハウス。ここはチェンマイ郊外にある自社工房で作られるセラドン焼を販売する専門ショップと、セラドン焼きの器で紅茶やコーヒー、ケーキなどをいただけるカフェが併設されているお店です。
白い建物に、ティーポットとカップのイラストが描かれた緑の看板が目印。
一歩店内に足を踏み入れると、左右にずらりと並ぶセラドン焼の器が目に飛び込んできます。
大小さまざまなサイズのプレート、茶碗、湯のみ、ティーポット、箸置き・・・。淡い翡翠のようなグリーンのものが多いですが、ブルーのセラドン焼きもありました。